【5-ALA特集⑥】ATPとは?~健康生活に必要なエネルギーATP~

今までの【5-ALA特集】で度々出てきたATP。5-ALA(5-アミノレブリン酸)が、人間が活動するために必要なエネルギー“ATP”を生み出すために重要な役割をしているとお伝えしてきました。今回の記事では5-ALAとATPの関係性など、ATPについて詳しくお話していきます。ぜひご覧ください。

目次

そもそもATPとは?

これまでの【5-ALA特集】のお話の中で何度かATPという言葉がでてきましたが、そもそもATPとはなんでしょう?

ATPとは、アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate)というエネルギーを秘めた物質です。私たちはATPを使って動いたり考えたりしています。

私たちが毎日食べている食べ物が筋肉を動かしたり、骨を強くしたりしていると思いがちですが、正確に言うと少し違います。

食べ物から得られる栄養素はATPという物質へと変換されることではじめて生命活動に利用されます。

ATPは、身体の中で物質が筋肉を動かしたり、内臓の機能を保ったりなど、ありとあらゆる生命活動に必要なエネルギー源です。

体内のATPが枯渇してしまうと筋肉は動けなくなってしまうため、身体の中では絶えずATPがつくられ続けています。

ATPの作られている場所

三大栄養素と呼ばれる炭水化物、脂質、たんぱく質などは体内で細かく刻まれて分解されていきます。

分解された後はそのまま細胞へと運搬されるケースもありますが、重要なエネルギー源であるATPへと作り変えられることもあります。

人の身体で作られているATPのおよそ90%はミトコンドリアで作られているといわれています。

分解された炭水化物やたんぱく質などはアセチルCoAという成分に変換され、ミトコンドリア内でATPに作り変えられ、エネルギーとして利用されていきます。

生成されたATPは筋肉や心臓を動かし、日々の生活を健康に過ごせるようサポートしてくれています。

ちょこっと豆知識「蛍が光る原理って?」
夏に現れる蛍。その蛍の光はとてもきれいですよね。夏の風物詩とも言えます。
実は、その蛍の光にもATPが関係しているのです!
蛍のお尻には発光器と呼ばれるものがあり、その発光器の中には「ルシフェリン」という発光する物質と、「ルシフェラーゼ」という発光するのを助ける酵素があります。
このルシフェリンとルシフェラーゼにATPは反応することで光を出しているのです。
ちなみに、蛍の光は電球のように熱くはならない仕組みになっています。

ミトコンドリアではどんなことが起きているの?

ミトコンドリアでは、3大栄養素である炭水化物などからATPを作り出す機能が備わっています。

ミトコンドリアはモーターのようなもので、細胞1個あたり100~2000個ものミトコンドリアが存在しています。

私たちの身体は無数の小さなモーターがATPを作り出すことで動いているのです。

ミトコンドリアはいくつかの過程を経てATPを作り出しています。

炭水化物や糖質などは解糖系と呼ばれる反応によってATPを作り出し、副産物としてピルビン酸を生成します。

作り出されたピルビン酸は、次にミトコンドリア内にあるクエン酸回路という場所でクエン酸へとつくられたのち、ATPと水へと変換されます。

さらに電子伝達系と呼ばれ、クエン酸回路でできた水をつかってATPを産生します。

これらの3つの過程でATPを生成し、筋肉や脳へ運ばれていきます。

ミトコンドリアは常にATPを作り続けており、1日当たり50~100㎏ものATPを作っているといわれています。

つくり出されたATPは蓄えておくことができず、常につくられ続けていて脳や筋肉へと運搬され消費されていきます。

このようにしてATPは生産と消費を繰り返しているのです。

ミトコンドリアについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【5-ALA特集④】ミトコンドリアを増やすと元気になる!?

ATPはとても大切なエネルギー源

ATPにはリン酸基が3つ結合していることが特徴ですが、このリン酸基が外れ、3つのリン酸基が2つへと分解される過程でエネルギーが生み出されます。

ATPは人間だけではなく植物や微生物など、すべての生き物の細胞内でつくられており、生き物の細胞内のミトコンドリアと呼ばれる器官に存在しています。

ミトコンドリアが摂取した栄養分からATPを作り出す際に5-ALA(5-アミノレブリン酸)が深いかかわりを持っていることが最近の研究で明らかになってきました。

5-ALAは体内で数多くの場面で使用されますが、年齢を重ねるとともに体内で作られる量は減少していってしまいます

5-ALAが不足してしまえば、エネルギーがうまく変換できなくなってします。エネルギーに変換されなかった栄養分はどんどん身体に蓄積されていってしまいます。

5-ALAが不足することで起きてしまうリスクに対しては、食べ物やサプリメントなどで不足分を補助してあげることでサポートできます。

5-ALAを補うと?

加齢や何らかの原因で足りなくなってしまった5-ALAを補えば、身体のエネルギー循環がスムーズになります。

5-ALA量が増えていくと細胞内のミトコンドリアが元気になり、摂取したエネルギーを次々とATPへと作り変えてくれるでしょう。

食事から摂取した栄養がきちんとATPへと作り変えられれば、炭水化物や脂質などが体内に蓄積されにくくなるでしょう。

関連記事:【5-ALA特集④】ミトコンドリアを増やすと元気になる!?

まとめ

5-ALAとATPの関係性やATPについて詳しく紹介していきましたが、いかがでしょうか。

ATPは、身体の中で物質が筋肉を動かしたり、内臓の機能を保ったりなど、ありとあらゆる生命活動に必要なエネルギー源です。私たちの身体にとってなくてはならないものですね。そのATPには5-ALAが深く関わっています。

5-ALAは呼吸や筋肉を動かすためのエネルギー生成など、数多くの身体の機能に深く関与しています。

体内で作られるアミノ酸ですが、一生のうちに作られる量には限りがありますし、加齢によって産生量は徐々に減っていってしまいます。

5-ALAが減ってしまうことで起こりうるさまざまな弊害には日々の食事で補うことで不足分をカバーしてあげるとよいでしょう。

しかし、バランスの良い食生活を続けるのはなかなか難しいケースもありますので、サプリメントなどで補うのもおすすめです。

サプリメントの正しい飲み方についてはこちらで紹介していますので是非参考にしてみてください。
【5-ALA特集⑤】サプリメントの正しい飲み方!5-ALAの正しい摂り方は?

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