【50代から考える!】60代や70代から始まるひとり暮らしについて

「人生100年時代」と言われる今、シニアのひとり暮らしが増えています。

配偶者に先立たれた、子供に迷惑をかけたくない、1人の方が気楽など理由は様々です。

今はだれかと同居していても、いずれは1人暮らしになるかもしれないと考えている方もいらっしゃるでしょう。

この先始まるかもしれない1人暮らしについて、少し考えてみませんか?

目次

シニアの1人暮らしで不安なことは?3つの心配ごと

シニアの1人暮らしには、大きく分けると3つの心配なこと・不安なことがあります。

経済的な不安

最も大きな不安は、お金のことです。

年金の支給率は年々下がるのに、物価は上昇、税率も上がるばかり。

すでに現在、必要な生活費よりも、年金受給額などの収入の方が下回る家庭も多く、シニアの生活はかなり厳しい状態と言えます。

仕事を続けている方ならある程度の余裕があるかもしれませんが、年金だけで生活している方は、本当に大変です。

シニアの場合、医療費や介護費用など予想外の出費も考えられます。

健康的な不安

シニアの方は誰でも漠然とした健康への不安はお持ちだと思います。

ましてやひとり暮らしの場合、もし病気になって寝込んでしまったらどうすればよいのか、とても心配です。

気楽なひとり暮らしで、バランスの良い食生活はできるでしょうか。

片寄った栄養や体力・筋力の低下により、自立した生活ができなくなるかもしれません。

孤独への不安

シニアの方も仕事を続けておられる方は多いですが、職場以外の交友関係が少ないと、社会的に孤立しがちです。

ましてや、仕事をしていない場合ならなおさら、周囲との接点が減ってしまいます。

近所付き合いも希薄になり、万一怪我や病気をしても、だれにも頼ることができません。

ここまでご覧になって、ひとり暮らしに対する心配が大きくなった方が多いと思います。 だからこそ、これらの不安を少しでも減らすために、早くからの準備が大切なのです。

シニアのひとり暮らしにむけて50代から準備できること

シニアのひとり暮らしへの準備は、それまでの生活がある程度落ち着き始める50代から始めましょう。

子供に手のかかる時期が終わり、少しは自分の時間に余裕ができる方も多くなる50代は、そろそろ第2の人生や終活ついて考える方が増えます。

老後がリアルに感じる年代だからこそ、ひとり暮らしに向けた具体的な準備ができるのです。

お金の備え

総務省の家計調査によると、高齢単身者の平均的な生活費は、ひと月当たり145,000円程度という調査が出ています。

それに対し、高齢者単身者(無職)の実収入は月平均137,000円程度で、そのうち約9割が社会保険給付(国民年金・厚生年金など)となっています。

ひと月約8,000円の赤字ですね。
引用:総務省統計局 家計調査報告家計収支編 2020年(令和2年)平均結果の概要

これは、平均的な金額なので、もし賃貸なら住居費にもう少しお金がかかりますし、病気でもすれば医療費がもっと必要になります。

まずはあなたの年金額を調べて、具体的な生活費をシュミレーションをしておくことが大切です。

すでに預貯金や投資などで、老後資金の準備を始めている方は多いと思いますが、それに加え、今から支出を抑えた生活習慣を身に着けておきましょう。

一番簡単な方法は、預貯金などを先に収入からとっておき、残りの金額の80~90%程度で生活を送る習慣をつけることです。

今までの生活を見直して、出費が抑えられそうなところを探してください。

節約生活を基本とした暮らしに変えつつ、毎日を楽しむ工夫をしましょう。

かといって、趣味や娯楽まで我慢する必要はありません。

読書が趣味なら図書館を利用する、お料理が好きなら家庭菜園で野菜を育ててみるなど、出来ればあまりお金のかからない方法で、あなたらしい楽しみを探してみましょう。

住居の備え

ひとり暮らしと言っても、賃貸か持ち家かで準備が異なります。

持ち家なら、次のようなリフォームの準備が必要です。

  • 階段や風呂場に手すりを付ける
  • 風呂場と脱衣場の温度差を小さくする
  • 玄関などにステップ・スロープをつける
  • 緊急通報システム・安否確認用のセンサーを設置する

もし、ひとり暮らしを始める際に賃貸を選ぶなら、ある程度の貯蓄を準備しておきましょう。

シニアのひとり暮らしの場合、経済面や健康面から賃貸契約を断られることがあるためです。

健康面については、家族が近い距離にいる物件を選ぶことで、オーナーに安心感を与えられます。

また、自治体によっては高齢者が賃貸を契約するにあたって利用できる制度もありますので、それらについても調べておきましょう。

健康の備え

ひとり暮らしを快適に過ごすためには、やはり健康が一番です。

健康は、毎日の習慣が左右し、健康を維持することは、生活費の節約にもつながります。

健康に楽しくひとり暮らしをするためにも、今すぐできることはたくさんありますよ。

①バランスの良い食生活
②お酒は控えめに
③適度な運動
④十分な睡眠
⑤歯や口腔内の健康

どれも当たり前のことだと思われるでしょうが、実践し、続けるのは難しいことです。

具体的な対策を説明します。

バランスの良い食生活

食事は、和食を中心に朝昼晩を規則正しく、野菜を多めに、魚類からたんぱく質の摂取をすることも重要です。もちろん腹八分目で、よく噛んで食べましょう。

お酒は控えめに

お酒が趣味という方もいらっしゃるでしょうが、若い時のように大酒を飲むのは控えましょう。週に2~3日は休肝日を作り、飲む量も少しずつ減らしていくことをおすすめします。

適度な運動

適度な運動は人によって差がありますが、目安としては1日に10分以上の運動です。
すでに運動をされている方やウオーキングを習慣にされている方なら、無理せずにそのまま続けていけばよいでしょう。
運動をされていない方は、軽いスクワットや散歩程度の運動から始めてください。無理をせず、でも少しだけ頑張って運動をすることが大切です。

十分な睡眠

睡眠は、心と体を休息させる重要な時間です。
あまり無理をせず、規則正しい生活を送ることが、質の良い睡眠に繋がります。
夜更かしはほどほどに、早寝早起きの習慣をつけましょう。

歯や口腔内の健康

歯や口腔内が健康でないと、全身に影響があります。
歯周病は、認知症の原因の1つとも言われていますので、出来れば半年か1年に1度の歯科検診を受けることをおすすめします。

どれも今から始められることばかりです。

一人暮らしのためというより、あなたの健康寿命を延ばすために、今日から実践してください。

介護への備え

介護への備えとは、介護制度や福祉サービスなどについて学ぶことです。

まだ今は、介護など必要ない年齢と体力を持っていても、いずれは介護を受けるかもしれません。

ひとり暮らしを続けるなら、余計に介護について知っておくべきです。

介護保険サービスや地域支援サービスなど、自治体にはさまざまな公的な介護サービスがあります。

いざというときに慌てないように、どのようなサービスがあり、どうすれば利用できるのか、基本的なことをチェックしておきましょう。

また、万一介護が必要になったとき、出来るだけ自宅で介護してもらうのか、施設に入居するつもりなのか、もし方向性が決まっているなら、エンディングノートなどに記しておきます。

これは、終活の一環としても必要なことで、家族や子供が戸惑うことが少なく、あなた自身も不本意な状況に置かれずに済むからです。

荷物の整理

この先ひとり暮らしをするなら、身の回りの荷物は最低限にしておくことをおすすめします。

今ある持ち物を思い切って断捨離しましょう。

ひとり暮らしの住まいに引っ越すときやリフォームするときに処分すればよさそうなものですが、その時は体力がなくなって、整理自体がおっくうになっているかもしれません。

引っ越し費用も、荷物が少ない方がコスト削減になります。

50代のまだ体力があるうちに、ある程度荷物の整理をしておきましょう。

社会とのつながり

仕事をリタイアした後も、シニアとして活躍する場を見つけることは、ひとり暮らしを充実させるためにも大切です。

趣味の仲間やボランティアなどで、社会的なつながりを持ち続けられるように、今から準備をしましょう。

すでに素敵な趣味がある方は、どんどんと楽しんでください。

まだ何も見つけられない方は、小さなことでもよいので楽しいと思えることをたくさん見つけましょう。

その中から、生きがいとなるような何かが見つかるかもしれません。

第2の人生をかける何かが見つかることもあり得ます。

それらがあなたにとっての社会とのつながりになるのです。

他にも、人生の折り返しの50代で、後悔しないためにも考えたいことについてまとめた記事がありますので参考にしてみてください。
後悔しないために…50代人生折り返しで考える!始めたいこと、やめたいことは?

まとめ:シニアのひとり暮らしは案外楽しい 

あと十数年か数十年先、あなたも私もひとり暮らしをしているかもしれません。

その時、毎日を楽しく、健康に生きているかどうかは、これからの準備や生き方が少なからず影響します。

不安はいろいろとありますが、一人暮らしへの心構えをしっかりとしておけば、案外楽しくて充実した一人暮らしを贈れるのではないでしょうか。

第2の人生、あなたの未来を、素敵な世界にするためにも、今から少しずつ準備をしておきましょう。

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