孫が生まれると何かとお祝い事が続くものです。
そのたびにお祝いやプレゼントをあげたり、あるいは子どもからお返しをもらったりと品物のやり取りが続くこともしばしばです。
ただ、祖父母側からすれば余計なものを送るよりも現金を贈り物にしたほうが良かったと思ってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、孫への贈り物であげたもののうち、子どもがもらったものとして好評だった品物や不評だったもの、様々なケースについて解説していきましょう。
具体的に孫へあげたもので好評だった贈り物とは?
具体的に孫へあげたもので好評だった贈り物を紹介しましょう。
それは次の5つです。
- 現金や商品券
- 学用品
- ひな人形や五月人形
- 絵本
- 食べ物
注意点としては、これがすべての家庭でもらったものとして好評だったというわけではないことです。
まずは、目安としてどんなものが好評だったか知っておきましょう。
もらったもので好評だったのは現金や商品券
とても味気ないですが、現金や商品券はもらったものとして好評でした。
贈り側としても、贈り物で現金や商品券がもらえたら、確かにうれしいですが、これではあまりにもと感じるかもしれません。
ただ、こういった場合もひと工夫すれば、十分贈ってよかったと感じる贈り物になります。
例えば、お金を出す代わりに一緒に買いに行く、あるいは選んでもらって、それを買ってやるといった形であれば、お互い思い出になりますし、形として残ります。
行くのが面倒くさい、こっちで買った方が気持ちがいいと言って現金を直接渡したり、こちらのセンスで品物を買ってしまうよりは、このような形が望ましいといえるでしょう。
机やランドセルなどの学用品
机やランドセルなどの学用品もよかったと好評な贈り物です。
何かと物入りな進学を支えるものとして、評判が良かったというケースも多く見られます。
ただ、注意点としてランドセルや机は昔に比べて非常に多様化していることです。
子どもの頃は、男子は黒、女子は赤、選ぶのは革の種類だけというシンプルなものでした。
しかし、現代の小学生は非常に多様化が進んでおり、スポーツブランドやファッションブランドのランドセルが登場し、デザインも多様なものが登場しています。
さらにカラーに関しても赤、あるいは黒、それ以外は非常に珍しいといった構成は過去のものとなっており、ピンク、ブラウン、ブルーなど、かつては珍しかった色が人気色になっていることも少なくありません。
こういった背景から、現金の場合でお話ししたように家族で話し合って選びましょう。
最近はランドセルもネットで注文できるものも増えてきましたので、訪問して一緒に買いに行くというよりは、メールやLINE等で連絡を取り合って注文してしまうのも手です。
机に関しては、設置する住宅事情や場所によって安易に選べないので、一緒に買いに行くのがおすすめです。
このように学用品に関しては、コミュニケーションをとって購入するようにしましょう。
ひな人形や五月人形
ひな人形や五月人形も喜ばれる贈り物ですが、こちらも購入には注意が必要です。
マンションやアパート、最近は戸建てであっても核家族向けにコンパクトなものが主流です。
安易にかつてのような大きなひな壇や五月人形も鎧兜のフルセットは、相当相手に負担を与えます。
こういった事情から最近は、コンパクトなひな人形や五月人形が喜ばれる傾向があります。
こちらも事前に相談して、お互いが納得のいくものを贈るようにしましょう。
小さい子なら絵本や本も好評
小さい子なら絵本や本を贈ることも有効です。
いちいち相談して贈るのは抵抗がある、という方は絵本や本であれば比較的はずれなく、喜んでもらえるでしょう。
ただ、子どもの好みや本棚の内容をある程度把握していないと、贈り物で贈ったのに持っている本だった、全く好みでなかったというケースもあるので注意が必要です。
割り切って食べ物という手も
形に残るのが孫への贈り物ですが、度々贈るのであれば割り切って食べ物を贈る手もあります。
ちょっと高級な食品であれば、記憶に残る可能性も高くなります。
また、孫が中学生の食べ盛りで、ちょっとした贈り物として贈る場合は、お米をたくさん送ったりといったユニークな方法もありです。
ただ、孫のアレルギーなど体調や好みを知って贈るようにしましょう。
良かれと思って贈り物を買って失敗したもの
基本的に相手と相談したうえで贈り物としてプレゼントするのは、もらったものとして良い印象を与えます。
しかし、独断であげたものは失敗しやすいケースも少なくありません。
さらに独断であげた贈り物で次のようなものは失敗する確率が高くなります。
- おもちゃ
- 自転車
- ゲーム機
これらについて解説していきましょう。
希望しないおもちゃ
希望しないおもちゃは失敗する確率が高くなります。
小さな孫であっても大きなおもちゃを買うと、それだけで邪魔になってしまうことも多く、幼児の場合は、より好みがしっかりしてくるので、全く手につけないケースもあります。
こちらが想像する以上に受けがわるいことも珍しくないので、贈る場合は一緒に選んで贈るのがおすすめです。
自転車
あまり贈る方はいませんが、自転車も失敗しやすい贈り物です。
好みだけでなくサイズもあるので、子どもに合わないおもちゃを買うと失敗する確率がとても高くなります。
さらに、高額な子供用自転車は、こまめなメンテナンスが必要なものもあります。
金額も高額になるので、贈り物としては金銭的な負担も大きく、喜ばれにくいケースもあるのでおすすめできません。
高価なゲーム機
ゲームなら問題ないだろう、子どものときは喜んでくれた、そんなイメージから、無理をして高価なゲーム機を買ってしまうことがあります。
これも費用のわりに喜ばれないことが多いので注意するようにしましょう。
ゲーム機はいくつか種類があるだけでなく、孫によっては全く興味のないゲーム機を渡されても不快に感じることもあります。
また、親の側からすれば、ゲームに没頭してしまうきっかけを祖父母が作ってしまったと思ってしまうことも否定できません。
最近のゲーム機は高額化の一途をたどっているので、当時よりもお金がかかるだけでなく、誰も喜ばない危険性もあるため、贈り物としては不向きです。
家庭はそれぞれ!何を贈っても子どもはもらったものに感謝というケースも
ここまでは、よくある贈り物のケースについてお話してきました。
しかし、家庭は十人十色、ここまで紹介したケースがすべてうまくいく、あるいは失敗するといった事はありません。
最後に、こういったケースもあるという話題でお話していきましょう。
贈ってまずかったと思ったがしっかり使ってくれる
贈らない方がよかったかと思ったら、しっかり使ってくれるケースもあります。
貰ったものは、とりあえず使ってみよう、なんでも役立てようといった家庭であれば、何を贈ってもうまく利用してしまいます。
ここまでのケースはまれですが、意外と喜ばれたり、使ってくれたりといったケースもあるので、あまり戦々恐々として贈る必要はないといえます。
贈り物は一切しないという取り決めを作ってしまう家庭も
割り切って、あらゆる贈り物は一切しないという取り決めを作ってしまうケースもあります。
ドライな家族関係になるかもしれませんが、贈ったことでトラブルになるよりは、よっぽどましです。
贈り物は一切しない、贈らない返さないとあらかじめ決めておけば、案外うまくいくこともあります。
海外に子ども夫婦がいる、近所に住んでいて毎日のように顔を合わせるといった家庭でも、思い切ってこういった手を打つことも良いかもしれません。
予算を伝えて一緒に買うという手も
あらかじめ予算を伝えて一緒に買う手もあります。
例えば、ランドセルは6万円まで出すから一緒に買おう、鎧兜は8万円くらいなら出せるから一緒に選びにいこうといったように、予算を伝えるのも良いかもしれません。
贈り物なのに金額を伝えるのは抵抗があるかもしれませんが、上限を決めておかないと予想外に高額な買い物をさせられるケースもあります。
特にランドセルは昔以上に高額化しているので注意しましょう。
まとめ
贈り物は気持ちの問題で、本来はもらったものに文句を言うのはお門違いというものです。
ただ、それでもあげたものを喜んでもらいたい、孫に気持ちよく受け取ってもらいたいといった願望はあるはずです。
今回は、より全員が満足のいくプレゼントの贈り方を紹介しました。
また、繰り返しになりますが、可能であれば、なるべくコミュニケーションをとって選ぶことをおすすめします。
そうすることでコミュニケーション自体が良い思い出になるからです。
まずは、贈り物を贈りたいと思ったら、子どもの家族に連絡を取ることから始めてみましょう。
この他にもお祝い行事に渡すお祝い金の相場が分かる記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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