目の曲がり角は40代!?目のお悩み2トップ「疲れ目」「かすみ目」徹底ケア!

いまや、仕事や家庭で、年齢、職業にかかわらず、現代人の生活にパソコンやスマートフォンは欠かせない存在になりました。そんな現代人が抱えている目の悩み「疲れ目」「かすみ目」。
今回は、「疲れ目」「かすみ目」の原因や、目のケアについてご紹介します。

目次

現代人の目の悩みは、「疲れ目」と「かすみ目」            

2016年に行われた目に関するインターネット調査で目の悩みについてのアンケートを行ったところ、疲れ目がダントツの1位、その次がかすみ目という結果が出ました。(出典:2016年11月トレンド総研調べ)

そもそも疲れ目とはパソコン作業などで比較的近い距離を見続けることにより、眼球が長時間同じ位置で動かず、目の周りの筋肉が疲れて起こる症状のことです。

かすみ目は目を酷使したときに起こる疲れ目の症状のひとつで、視界がスッキリとしなく焦点が一時的に合わせづらくなる症状です。

主な3つの原因

このような疲れ目・かすみ目が起きる原因は大きく分けて3つあります。まずひとつ目は目の酷使(使いすぎ)。目は水晶体と呼ばれる部分の厚みを調整することで遠近のピントを合わせています。その厚みを変えているのが毛様体という筋肉。近くを見るときは毛様体が縮み(緊張する)、水晶体を厚くしています。

パソコンやスマートフォンなどを近い距離で集中して見るような作業を長く続けると、毛様体の緊張が続きます。また眼球そのものを支える目の周りの筋肉も動かないため、目の中と目の周りの筋肉が酷使され、疲れとなってしまうのです。

ふたつ目は、目への負担です。コンタクトレンズの使用やエアコンの使用による乾燥、紫外線などによる刺激です。エアコンや冬場の暖房などは空気を乾燥させます。すると涙が蒸発してしまうため、目の疲れの原因に。

最後は加齢です。他の体の器官と同じように目も年をとります。40~50代となって老眼が進んでくると、ピント調節がしづらくなるため、より目に負担がかかるようになります。「最近目が疲れるようになったな」と実感するのは、アンケートによると平均49歳だそう。目の健康の曲がり角は40代とも言えますね。

しかし年齢を重ねた人でも「年のせいだから仕方ない」と放っておくのは厳禁です。「たかが目の疲れ」と酷使を続けてしまうと、目を休めても疲れが取れない「眼精疲労」に移行していきます。症状もよりひどく、肩や首のこり、吐き気、抑うつ状態など全身に影響を及ぼす可能性もあるのです。

加齢は避けて通れないもの。少しでもその影響を遅らせることができるよう、今から目のケアをしていきましょう。歯を磨いたり、肌が乾燥したらクリームを塗ったりするのと同じように、目も日頃からお手入れをしてあげることが大切です。

この習慣、目にとって〇?×?

日頃の生活の中に潜んでいるなにげない行動や習慣が疲れ目の原因になっていることもあるのです。普段の生活を見直して、目にとってのNG習慣を改めましょう!

Q. 見えにくいけど、メガネやコンタクトを使わずにガマン!

A. ✕
ものをはっきり見ようと、毛様体が無理にピントを合わせるため緊張が続き、目がより疲れます。
また、目を細めると見やすくなりますが、これが続くと目のまわりの眼輪筋という筋肉に負担がかかるため、肩こりや頭痛の原因にも。

Q. よく見えるようにメガネやコンタクトに度数を強めにしています。

A. ✕
見えにくいのをガマンするのもいけませんが、強めの度数もいけません。過矯正という、かえって目に負担がかかる状態になります。
自分の視力にあったメガネ等を利用しましょう。

Q. ちょっと恥ずかしいけど。ウォーキングのときはサングラスしてます。(UVカット率が高いもの)

A. 〇
サングラスをするのは少し勇気がいりますが、紫外線をカットするためには非常に有効です。
紫外線は日常生活で多少浴びる分には問題ありませんが、スポーツや畑仕事、屋外のレジャーなどで長時間を浴びると目の疲れ、さらに白内障や黄斑変性症という、視界がゆがんだり目が見えなくなったりする病気を引き起こす可能性があります。
※紫外線カット機能のない、色の濃いサングラスは目を痛めてしまうので注意が必要

Q. すっごくストレスがたまっています。

A. ✕
ストレスと目の健康は一見関係ないように見えますが、ストレスがかかると体が交感神経優位となって、涙の分泌量が減ってしまいます。
目が乾燥するため、疲れ目やドライアイ(目が乾いて表面が傷つきやすくなる病気)の原因にもなります。

Q. 目が乾燥するから加湿器を使っているけど・・・

A. 〇
空気が乾燥すると目の表面を保護する涙が蒸発して、ドライアイを引き起こす可能性があります。
空気が乾燥する冬やエアコンの使用で部屋が乾燥しがちなときは、加湿器などを使って感想を防ぎましょう。目はもちろん、風邪などのウイルスの飛散も防いでくれます。

Q. 目が充血したから、目薬で治そう

A. △
白目の部分には血管がたくさんあります。目が疲れてくると、その回復のために栄養や酸素を運ぼうと血管がふくらみ、赤く目立つようになり充血します。血管が切れているわけではありません。基本的には疲れが取れると充血も治ります。
血管を収縮させて充血をとる成分を含む目薬もありますので、一時的に使用するのはいいかもしれませんが、常用はおすすめしません。目の疲れが解消されなければ、充血が繰り返される可能性もあります。

目薬は正しく使おう!

目薬をさしたら・・・

×目をパチパチ    〇軽く目を閉じる
目をパチパチすると薬液が目頭へ集まり、そこからのどの方へ流れていってしまいます。

1個の目薬を・・・

×家族みんなで共有  〇1人で使う
目薬を共有するとものもらい(麦粒腫)などの細菌感染の原因にもなります。1人1個が原則です。

薬の豆知識

目薬にはさまざまな成分が配合されています。自分の症状に合った成分をみつけてみましょう。

疲れ目に
メチル硫酸ネオスチグミン・・・・目のピント調整
L-アスパラギン酸カリウム・・・・新陳代謝を促進
目の乾燥に
塩化ナトリウム、塩化カリウム・・・・涙と同じ成分
コンドロイチン硫酸ナトリウム・・・・角膜の保護
充血に
塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン・・・・血管を収縮させる

そのほかにも目のかゆみを抑える成分や、目の栄養成分としてビタミンやアミノ酸などが配合されているものもあります。

目の健康は全身の健康に。目にやさしい生活を送ろう

目の疲れはその日のうちにケアすることが大切。疲れをためこむと眼精疲労を引き起こし、それがさらに肩こりや頭痛、腰痛など全身にさまざまな症状を引き起こします。目の健康は全身の健康にもつながるため、毎日のお手入れが欠かせません。

まずは目を休ませること

疲れ目を解消するには目を休ませることが何よりも大切です。パソコン作業や読書、裁縫など細かいものを見続けるときは1時間に5~10分くらいの休憩をはさんで、目を休めてください。同じところを見つめる作業はまだたきの回数が少なくなりがちです。意識的にまだたきを多くして目の乾燥を防ぎましょう。

睡眠は目を休める絶好の機会です。しっかり睡眠を取りましょう。夜は涙の分泌量が減りますので、夜更かしは目に負担がかかります。

睡眠不足は、目はもちろん、脳や体全体にも大きな負担をかけることになります。昼の疲れをとるためにも、毎晩6~7時間の睡眠を心がけるとよいでしょう。

睡眠は疲れ目の誘因となる精神的ストレスの解消にも効果的です。

寝る1時間前にはパソコンやスマートフォンの使用を控え、カフェインを含むコーヒーや緑茶などの飲み物を避けて、軽いストレッチなどをし、質の良い睡眠をとりましょう。照明は、点けたままよりも消して寝た方が目にはやさしくなります。

まとめ

人生100年時代と言われている今、老後を豊かに過ごすためにもいつまでも目の健康を保ちたいものです。目の疲れを溜め込まず、こまめに目を休ませて目の疲れをとることが大切です。うまく目のケアを取り入れ、目の健康を保ちましょう。

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