長年働き続けた仕事を定年退職し、第2の人生がスタートします。
さて、あなたは何がしたいですか?
どのように過ごしたいと思っていますか?
超高齢社会と言われて久しく、シニア世代の生き方が変化してきた近年、定年退職後はただの老後ではありません。
いわゆるセカンドライフという新たな人生なのです。
今回は、リタイア後の未来について考えてみましょう。
定年後の暮らしをシュミレーションしてみよう
定年退職後の夢や暮らしについて、あなたは具体的に考えたことがありますか?
「今はまだ仕事が忙しくてそれどころではないよ」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
でも、セカンドライフをあなたらしく、楽しく過ごすためには今から準備をしておかなければならないのです。
何がやりたい?
まずは時間に余裕が出来たら何がやってみたいのかを考えてみましょう。
新しい趣味を持ちたい、または今の趣味をもっと極めたいですか?
資格を取りたい、ゆったりと旅行がしたい、英会話を習いたい、マラソンに挑戦したい、読書三昧、映画三昧…。
どんなことでも、ちょっとした好奇心でもいいのです。
思いつくままに書き出してみてください。
そうすると、今まで気が付かなった自分の思いを発見するかもしれません。
仕事はどうする?
定年退職後の仕事についてはどう考えていますか。
出来るだけそれまで通りに仕事をしたいですか。
仕事は持ちたいけれど勤務時間や勤務量は減らしたいとお考えでしょうか。
それとも、出来れば仕事は持ちたくないという思いをお持ちですか。
今の状況とこれからの暮らしを見据えて、よく考えてみてください。
資金の準備
セカンドライフの目標を見据え、仕事をどうするかも決まったら、次は生活資金です。
現在の蓄えだけで退職後を充実させられるかどうか、リアルに考えてみましょう。
おそらく多くの人がこのままでは足りないと感じていると思います。
生活費に余裕がない状態では、充実したセカンドライフを送ることは難しくなります。
セカンドライフを心置きなく楽しむためには、定年後の生活費や医療費その他の費用と、公的年金などリタイア後に得る収入を計算し、必要なら貯蓄を増やすことも考えましょう。
健康と体力の維持
いくらお金とやる気があっても、ある程度の体力や健康が維持できていないとセカンドライフが十分に楽しめません。
日ごろから軽い運動やストレッチ、筋トレなどを続けておくこと、定期的な健康検査を行うなどの、メンテナンスを行っておきましょう。
ただシニア世代になれば、何十年も使い続けてきた身体ですから、どこかしらに不調や痛みがあっても不思議ではありません。
なので、ここで言う体力や健康と言うのは、年齢に応じたものだと考えてください。
目標と資金、それに元気の準備が出来れば、あとは楽しいセカンドライフを迎えるだけです。
おすすめのセカンドライフ(働き方編)
充実したセカンドライフを過ごすため、定年後も働きたいという方は年々増加しています。
定年後も仕事を続ける場合には、大きく次のような方法が考えられます。
再雇用制度を利用して働き続ける
再雇用制度とは、本人が希望すれば企業側は65歳まで再雇用する義務があるという制度です。
定年前にその旨を企業側に伝えて、定年退職後に再雇用契約を結びます。
そうすれば今までと同じ企業で働くことができます。
ただ給与は定年前よりも下がってしまう場合がありますので、雇用条件などを企業側に確認しておく必要があります。
新しい仕事に就く
新しい環境で仕事をしたいというなら、再就職ということになります。
最近ではシニアが対象の求人サイトも充実していますので、そちらで探してみても良いでしょう。
起業する
今までの経験を生かして起業するという方も少なくありません。
ただ、新しく事業を起こすことは、一朝一夕にはできません。
現役で働いている間に、資格を取ったり、人脈を築いておいたり、資金を貯めるなどの準備を進めておくことが重要です。
おすすめセカンドライフ(暮らし編)
ここからは、仕事以外の過ごし方について紹介します。
皆さんがまず頭に浮かぶのは、やはり趣味を持つ、趣味を広げるということだと思います。
新しい趣味にチャレンジ
現役時代から続けてきた趣味の他に、新しい分野へ目を向けることができるのも、セカンドライフならではの過ごし方です。
じっくりと時間をかけたい家庭菜園、キャンプ・山登りと言ったアウトドア、ウォーキングに水泳、カルチャーセンタに通うのも楽しそうですね。
屋内で楽しめる趣味も様々ありますが、私のおすすめは朗読です。
朗読は発声や活舌をよくするための練習が必要なので、脳活にもなります。
朗読に限らず脳の活性化も兼ねて、今までのあなたならまず考えられなかったような趣味を持ってみても良いのではないでしょうか。
せっかくなので興味のあることはとりあえず始めてみる、首を突っ込んでみては?
合わなければ途中でやめれば良いのです。だって、趣味ですから!
ボランティア活動をする
社会貢献をすることで、日々の充実感を得るという方法もおすすめです。
現役中にもボランティアを行うことはできますが、その内容によっては思うように活動しづらいものです
ですが、時間の制約を受けにくいリタイア後なら、様々なボランティア活動が可能です。
登下校時の子供たちの見守りや公園・公共施設の清掃のほか、盲導犬・介護犬関連や点字翻訳、手話通訳などの本格的な活動にもチャレンジしやすくなります。
体力的に無理のない範囲で、あなたに合ったボランティア活動を選んでみてください。
国内・海外旅行をする
現役中はまとまったお休みを取ることは難しいですが、定年後なら長期間の旅行もしやすくなります。
ただ旅行をするだけでなく、テーマを決めて国内を巡ったり、海外の文化に触れる旅をしたりなど、ひと味違った旅行もおすすめです。
寺社に興味があれば、ご朱印集めを兼ねて旅するというのも楽しいのではないでしょうか。
人生経験を積んだシニアだからこそ、味わえる価値ある旅行を計画してみてください。
移住する
定年退職を機に、海外や国内の地方部に移住するという方も増えています。
都市部に比べると自然が豊かで、ゆっくりとした時間が流れている地方なら、日々のストレスもなくなることでしょう。
生活費も比較的抑えることができるので、老後の家計にゆとりが出るというメリットもあります。
ただ生活の大きな変化に対応することそれほど簡単なことではありません。
移住する際には、十分な準備と一定期間のお試し移住などをする方が良いでしょう。
充実したセカンドライフを送るためのポイント
セカンドライフは、あなたにとって第2の人生です。
不安なく楽しむには十分な準備が必要だということは、はじめにお話ししました。
しかし、元気に楽しいセカンドライフを過ごすためのコツはそれだけではありません。
メリハリのある生活
リタイア後は現役のころと比べると時間的な余裕が増えます。
ある程度の余裕はストレス軽減や体力維持のためにも必要なのですが、時間があり過ぎると人は無意味に時を過ごしてしまいがちです。
もちろんそんな日がたまにあるのなら良いのですが、ぼんやりする毎日が続くと脳への刺激が少なくなり、認知症や病気にもつながりかねません。
現役同様に働き続ける方ならそれほど心配はないかと思いますが、仕事をセーブしたり、ほとんど働かなかったりという場合は、一日の生活リズムが崩れないような工夫が必要です。
趣味やボランティアについても自分なりのタイムスケジュールを立てるなどして、メリハリのある生活を心がけてください。
仲間を作る
仕事をリタイアすると、それまでの仕事仲間とのつながりが切れてしまいます。
仕事上のつながり以外に趣味や地域につながりがあった方なら問題はありませんが、多くの方が、仕事関係以外の仲間は少ない、もしくはいないのではないでしょうか。
人にとって1人の時間も大切ですが、同じくらい仲間とのコミュニケーションが必要な生き物です。
趣味を通じて、または今まで参加してこなかった地域活動を通じて、ぜひ気の合う仲間を作ってください。
仕事の利益や損得なしで同じ時間を楽しむ仲間がいることは、これからの人生を充実させるためにはとても重要です。
もし今近くにそのような仲間がいないのなら、SNSという手段もあります。
同好の友を見つけ、ぜひ満ち足りたセカンドライフを実現させてください。
まとめ:今からの準備で何倍にも楽しめるセカンドライフ
あなたは何のために働いてきたのですか?
自分の価値を見つけるため、生活のため、子供のため。
それぞれ理由はあると思いますが、1つにはあなたの人生を充実させるためではないでしょうか。
あなたの人生は定年で終わるわけではありません。
定年後もあなたの大切な人生です。
何十年も一生懸命働いてきた自分に、ご褒美を上げるつもりで、今から少しだけでもセカンドライフの準備をしてみてください。
その時が来たら、きっと「準備しておいてよかった」と感じるはずです。
この記事があなたのセカンドライフを素敵にプロデュースできれば幸いです。