超高齢化【家族の行方不明が心配】外出のひとり歩きはGPS(位置情報)!おすすめ追跡方法を徹底解説

日本では超高齢化が進んでいますね。

同居だけでなく別居も含めると、どの家族にも高齢者がいる状況となってきました。

高齢になると、思いもよらないことが起こってきます。

ひとり歩きの高齢者が家に帰れなくなるのもその一つです。

外出したおじいちゃんやおばあちゃんが帰ってこないので、警察に捜索願を出し、町内の人にもお願いして探してもらったということも耳にしますね。

ここでは、高齢者のひとり歩きを楽しく、安全にするためのコツや追跡方法を説明致しましょう。

目次

 高齢者の徘徊を予防、早期発見する方法は?

高齢者と言っても、まだまだ足腰がしっかりしていて外出できる人もたくさんいます。

しかし、高齢になると認知に問題があって、自宅に帰る道が分からなくなることがあります。

高齢者の徘徊を予防し、早期発見を目指すには次のような方法があります。

  • 高齢者の付き添いをする
  • 高齢者が屋内でもできることを探す
  • 見守りネットワークに登録する
  • カメラやセンサーを取り付けて外出を確認する
  • 名前や連絡先、行先などを書いたカードや名札を持たせる
  • GPSを携帯し、万一に備える

高齢者の付き添いをする

高齢者と言っても外出が好きな人がいます。

また、健康増進のためにはむしろ歩くことは効果があることはよく知られています。

家の中ばかりにいては認知症が進むかもしれません。

そう考えるとできるだけ高齢者の方にも外出をさせてあげたいと思うのは当然ですね。

ですが、毎日道に迷って、誰かが捜し歩くというのでは家族はたまりません。

むしろ、たとえば、1日30分だけと決めて付き添いをするのは良い方法です。

一緒に歩けば、最近は「桜が咲いた。」とか、「銀杏の葉が出てきた。」とか自然に触れあい、話題も多くなります。

知り合いの人に会って挨拶することで活気が出ることだってあるのですね。

高齢者が屋内でもできることを探す

高齢者でも外へ出たいと思い、家族も散歩ぐらいさせてあげたいと思うのは当然です。

しかし、現実には共働きで日中は高齢の親御さんを一人で留守番させなくてはならない家庭もあるでしょう。

お天気が悪い、本人の体調が思わしくない日もありますね。

そんな場合には、おじいちゃんおばあちゃんが退屈で外に出てしまうことを避けるために、屋内でもできることを用意することは効果的です。

ある夫婦は80代の父親がとても指先が器用で竹細工ができることに気が付きました。

そこで、知り合いに頼んで竹を分けてもらい、おじいちゃんに孫の手や耳かきを作ってみることを勧めました。

するとこのおじいちゃんはメキメキ腕を上げて、孫の手や耳かきを作って周りの人にプレゼントするほどになりました。

もちろんその時間は、おじいちゃんは集中して作業をしているので、無断で外に出ることもなく、共働きの夫婦は安心だったと言っています。

見守りネットワークに登録

高齢者本人が家族の勧めに従って、付き添いと一緒に出掛けたり、いないときは自宅にいたりしてくれたら家族は安心です。

しかし、どうしても出かけたいという衝動に駆られて出かけてしまう人もいますね。

高齢者の方の場合には、昨日までひとり歩きをすることができたのだから、ちょっとそこまで出てきたって大丈夫という気持ちが強いのです。

そうなると、「ひとりで外出しないでください。」というお願いは効果がありません。

むしろ、地域の見守りネットワークなどに登録して、側面から、高齢者の外出が徘徊やけがに結びつかないようにすることが必要です。

地域の包括センターなどに問い合わせをして、徘徊見守りネットワークに登録しておきましょう。

そして、該当する高齢者の方が行方不明になった時はすぐに連絡を取り、協力を求めるのがいいですね。

カメラやセンサーを取り付けて外出を確認する

危険だからというので、高齢者の方が家の外に出ないように一日中監視していることはまずできませんね。

高齢者の方が家の外に出たことを早めに気付いておきたいなら、玄関にカメラやセンサーを取り付けておくという方法があります。

家族が留守がちで、足腰の丈夫な高齢者がいる場合は、こうしたカメラやセンサーが役に立ちます。

カメラやセンサーの内には、人影をキャッチしたときにスマホにメールやプッシュ通知が来るものがあって即効性があります。

名前や連絡先、行先などを書いたカードや名札を持たせる

これは古典的な方法ですが、役に立ちます。

高齢者の方は、自分の電話番号や住所を忘れてしまうことがあります。

また○○病院へ行くと思って家を出たのに、道が分からなくなってしまった、病院へ行くのだったがさてどの病院だったかも思い出せないことさえあります。

大きめのしっかりしたカードなどに大きな字で名前、連絡先、行先などを書いて持ち歩くのがいいですね。

あるおばあちゃんはとても元気でどこへでも歩いて行ってしまうのですが、帰り道がわからなくなり、何度か警察官に付き添われて家に帰ってきたことがありました。

息子さん夫婦は困り果てて、おばあちゃんに名前と住所と電話番号を書いたブレスレットを作ってプレゼントして、いつも付けているようにしてもらいました。

以後は警察官に送ってもらうことはほぼなくなったそうです。

GPS を持たせて万一に備える

高齢のおじいちゃんおばあちゃんは、慣れた道でも迷うことがあります。

時には全く反対の方向に行ってしまって、家族が近辺を探しても見つからないこともあります。

こうなると、どうしたら良いか路頭に迷いますね。

そんな時、おじいちゃんおばあちゃんがGPS装置を持っていれば、すぐに居場所が特定できて、早期発見につながります。

GPSは即座にそれがある位置をスマホやパソコンで確認することができるので、道に迷った高齢者を探し出すのにはとても効果的です。

スマホや携帯電話を持たない高齢者の方だと連絡を取ることができませんが、GPSを付けていれば居場所を特定できるのですぐに迎えに行くことができるのが大きな利点です。

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GPSの機能と使い方は?

GPSは高齢者が行方不明にならないための手段として役に立ちます。

GPSの主な機能には次のようなものがあります。

  • 離れたところにいる人の位置を知らせる
  • 特定のエリアからの出入りをアラートで知らせる
  • 落下や転倒を知らせる
  • 緊急時にSOS 発信ができる

離れたところにいる人の位置を知らせる

GPSは人工衛星からの電波を使って現在地を割り出し、その位置情報を携帯電話などの通信網を使ってサーバーに送ります。

離れたところにいる人はスマホやパソコンで、GPSから送られて来る位置情報を確認することで、持ち主の居場所がわかるわけです。

もしも、迷ってしまった高齢者の方が、連絡を取れない状態でも、この位置情報さえあれば、家族や見守り隊の人が迎えに行くことができます。

特定のエリアからの出入りをアラートで知らせる

特定のエリアを指定しておくと、GPSを持った人がそのエリアから出入りするとそのたびにメールなどで知らせてくれます。

高齢者の場合はだいたい行ける範囲の生活圏を指定しておけば、そのエリアから出てしまった場合にはアラートが鳴ります。

それによって、大事に至らないうちに迎えに行くか、戻る方向に向かっているかを確かめることができるので、安心です。

落下や転倒を知らせる

GPSの持ち主が転倒したり、落下したりした場合には、即指定されている末端に通知が来ます

これにより、高齢者が転倒したり、溝に落ちたりしたことを知った家族はすぐに危険を回避することができます。

高齢者の場合にはちょっとした段差や坂道でも転んでけがをすることがありますから、このGPSの機能はとても重要です。

緊急時にSOS 発信ができる

緊急事態が発生した場合には、GPS装置についているボタンを押すと、管理者にSOS発信をすることができます。

高齢者が急にめまいがして倒れた場合でもボタンを押すことができれば、管理者に危急を知らせることができるわけです。

ただし、利用者がボタンのありかを理解し、緊急時に押すことを覚えていることが重要です。

普段から、「ピンチの時には遠慮なくボタンを押すように」と言っておくことが必要ですね。

GPS装置の種類

GPS装置にはいろいろな種類があります。

使う人のニーズに合った物を探しましょう。

  • 電話型
  • 靴型
  • ストラップ、キーホールダー型
  • スマートウォッチ型
  • ブレスレット型

電話型

スマホの大きさのGPSです。

やや大きいので普段スマホを持ち歩かない人にとってはハードルが高いかもしれません。

ただし、機能的には優れています。

ストラップを引くと係員と通話ができ、救援に来てもらうこともできます。

靴型

靴の中に内蔵する形のGPSです。

いつもお出かけの時にはく靴に取りつけて置けば、確実に居場所が分かるので便利です。

レンタルでも3000円程度で利用できます。

通販では10000円ぐらいと、スマホを持ってもらうよりはずっと安く済みます。

ストラップ、キーホールダー型

軽くて持ちやすい定番ですね。

カバンなどに付けておけば、わざわざ身に着ける手間もありません。

値段は5000円程度なので、それほど負担は大きくありません。

スマートウォッチ型

見た目は腕時計とほとんど同じで、抵抗なく使えます。

使っている人の心拍数なども測定可能で健康状態の把握にも役立ちます。

ブレスレット型

オシャレなブレスレット型は女性に人気があります。

10000円以下でも買えるものがあるので、オシャレなおばあちゃん用にいいでしょう。

GPS を上手にすすめるには?

GPSは高齢者の見守りにはとても役に立ちます。

しかし、高齢者ご本人が納得してGPSをいつも持ち歩かないと非常事態に機能しません

スマホなどを持ち歩く習慣のない高齢の方にGPSを常に身に着けているように勧めるのは案外難しいですね。

もちろん、高齢者と言っても判断力がしっかりしていて、自分の足がおぼつかないことも理解している人もいます。

そのような人ならば、万一道に迷ったり、転んだりした場合にGPSが役に立つことを説明して、是非持っていて欲しいとお願いすることはできますね。

持ち歩きやすいようにカバンに付けるとか、散歩用のポシェットに入れてあげるならばいつでも持ち歩くことができるでしょう。

問題は、その必要性を理解しない人もいることです。

「私はこれまで道に迷ったことなどないから、そんなものは要らないよ。」という人もいます。

「そんな子どもみたいなものを持ちたくないわ。」というおばあちゃんもいるでしょう。

説明だけでは納得させることが無理な場合には、ファッション性のあるブレスレット型やスマートウォッチ型をプレゼントするという方法がありますね。

オシャレで外出にピッタリですから、気に入ってもらえるかもしれません。

逆に意識しないでも自然に持って行けるように靴用GPSを靴に入れておく、キーホールダー型をバッグに付ける、お守り袋にいれて持って行ってもらうなどの方法もあります。

シルバーカーを使っている人なら、シルバーカーに取り付けて置くのもいいですね。

高齢者の方の自尊心を尊重しながらも、安全に外出ができるように高齢者の方々がGPSを確実に持ち歩くことを目指しましょう。

GPS を利用した高齢者の追跡と見守りのコツは?

GPSは高齢者の行方不明防止に役立ちます

実際にGPSを使う時には次のようなことに気を付けましょう。

  • 高齢者の方が、GPSを身に着けていることを確認しましょう。
  • 電池切れや故障がないか確認します。
  • 高齢者の方が外出しているときは、常にスマホやパソコンの情報に注意を払い、アラームが鳴ったらすぐに対応できるようにしていましょう。
  • 異常の知らせがあったら速やかに対処し、行方不明の高齢者の早期発見に努めましょう。

GPSに頼り過ぎるのは禁物です。

常日頃から、高齢者の方の行動に関心を持ち、一緒に外出をする、家でのだんらんを重視するなどしましょう。

それによって高齢者の方が、無意味に徘徊することにならないようにすることは大事です。

まとめ

高齢者の方々が徘徊などで行方不明になる事態を防ぐことは重要です。

  • 家族やまわりの人は、高齢者の付き添いをする、家庭内で楽しめることを考えましょう。
  • 高齢者の外出時にはGPSを使うことは有効です。
  • GPSは所有者の位置情報を送信し、行方不明者の早期発見につながります
  • 高齢者のニーズに合ったGPSを使えば、かなり安全な外歩きをすることができます。

高齢者のひとり歩きが心配なご家族の方々、GPSを是非お試しください。

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