【孫育の不安解消!】昔と今の育児の違い7選

自分の娘に子供ができると、子育て経験者の先輩としていろいろと教えてあげたいと思うでしょう。でも、ちょっと待ってください。「私の時は~」などと自分の経験を押し付けてはいけません。今のパパママ世代と祖父母世代では、様々な育児の違いがあります。「お母さん、今は違うのよ!」と嫌な顔をされないように、昔と今の育児の違いを理解しておきましょう。

この記事では、昔と今のおもな育児の違いを7つご紹介します。この記事を読むと今のパパママ世代との余計な摩擦も防ぐことができ、スムーズな孫育をできるようになります。

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目次

育児の違い①泣いたらすぐに抱っこする

昔はすぐに抱っこをすると抱き癖がつくと言われていました。少しくらい泣かせたほうが、肺が鍛えられるとも言われていました。しかし、今は赤ちゃんが泣いたらすぐに抱っこします。

赤ちゃんが泣いているのは、何かを訴えているのです。

・眠い
・お腹が空いた
・おむつが汚れている
・不快なことがある

など、さまざまな理由から赤ちゃんは泣きます。パパやママは赤ちゃんの気持ちを理解し寄り添うためまずは抱っこをして落ち着かせます。

泣かせると肺が鍛えられるという医学的な根拠はありません。今の時代は、泣かせっぱなしにしているとご近所に心配されることもあるので、注意しましょう。

しかし、産後で弱っているママにとっては、泣き続ける赤ちゃんをひとりで抱っこしてあやし続けるのも限界がありストレスになってしまうでしょう。そんな時におじいちゃんおばあちゃんがそっと手を差し伸べ、代わりに抱っこをしてあげるとママも一息つくことができ、赤ちゃんともスキンシップをとることができます。パパママに限らず色々な人に抱っこをされることは赤ちゃんにとってもよい経験になるでしょう。

赤ちゃんが泣いたら必ず毎回すぐに抱っこをする必要はありませんが、昔のように抱き癖がつくのですぐに抱っこをするのはダメだと考えず、抱っこするママを見守りましょう。

育児の違い②お風呂上りはベビーローションなどで肌をケアする

祖父母の時代の育児では、赤ちゃんのお風呂上りにはベビーパウダーを肌が白くなるまではたいていました。ベビーパウダーで肌をケアすればあせもになりにくいと考えられていたのです。ちなみに、ベビーパウダーはつけすぎると、毛穴に入り込んで汗の排出を妨げてしまうので、昔のように肌が白くなるまではたくことは推奨されていません。

昔は今のようにエアコンが発達しておらず、暑い中扇風機のみで過ごすこともあり、赤ちゃんの汗も対策が必要でした。しかし今は、エアコンが発達していて暑い夏の日でも部屋の中で快適に過ごすことができます。このため赤ちゃんのあせも対策はそれほど重要視していません。

赤ちゃんの肌は皮膚が薄く、とてもデリケートです。特にお風呂上がりはしっかりケアをしてあげることが大切です。お風呂上りには肌の乾燥を防いで潤いを保つために乳液状のベビーローションやベビーオイルをつけます。ベビーローションやベビーオイルなどをつけながらマッサージをすると、赤ちゃんとのスキンケアもできます。

育児の違い③日光にあてすぎるのはNG

祖父母の時代では、1日のうちある程度の時間は日光浴をさせることをすすめられていました。母子手帳に日光浴をすることは健康に良いと記載されていたほどです。これは、日光にあててビタミンDを生成させるためです。昔は栄養が不足していたため日光でビタミンDを補おうとしていました。しかし、栄養が十分に摂取できる現代では日光浴でのビタミンD摂取は必要ありません。

今は日光に当てすぎることはかえって良くないと考えられています。それはオゾン層が破壊されているため、日光に当たると昔よりも紫外線が強く降り注いでくるからです。強い紫外線は、肌に悪影響を与えます。

だからと言ってまったく日光に当てないのも良くありません。紫外線が強いから1日中家の中にいるなど過度に日に当たることを避けると、骨の発育不良を起こす「くる病」になってしまう可能性があります。また、外気に触れさせないと、温度の変化に皮膚が対応できなくなってしまいます。母子手帳にも日光浴を推奨する言葉から外気浴に代わっているように、赤ちゃんには外気浴がおすすめです。

外気浴とは、日光に直接当たることではなく、新鮮な空気や自然の光などに触れることです。外気浴は一か月検診などで医師の許可がでてからがよいでしょう。はじめは部屋の中で窓を開けてその近くで外気浴をさせましょう。

慣れてきたら外へ出て、赤ちゃんの成長に合わせ少しずつ時間を増やしお散歩へ行くのもよいです。天気がよく、過ごしやすい時間帯を選び、直射日光が直接頭に当たらないように紫外線対策をして外へ出ましょう。

赤ちゃんには体に直接日を当てる「日光浴」ではなく、外の空気や光に触れさせる「外気浴」、これを覚えておきましょう。

育児の違い④離乳食を上げる際に大人の口に入れてかみ砕かない

離乳食を赤ちゃんにあげる際に、大人がかみ砕いたものを赤ちゃんの口に入れて食べさせるのは今の時代では厳禁です。大人が口の中でかみ砕いたものを赤ちゃんの中に入れると、大人の口の中にある虫歯菌が赤ちゃんにうつります。もともと赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。大人が食べ物を口移しするのでうつるのです。

以下のことも虫歯菌がうつるので厳禁です。

・大人の箸を使って食べさせる
・コップの共有
・スプーンの共有

虫歯菌は一度口に入ると一生住み続けると言われています。つまり、乳歯が虫歯になってしまうとその後に生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなってしまうということです。

かわいい孫から欲しいとねだられるとつい自分の食べているものをあげてしまいたくなりますが、赤ちゃんを虫歯菌から守るためにも徹底しましょう。

育児の違い⑤卒乳の時期にこだわらない

昔は1歳ごろには卒乳すべきだと言われていました。1歳ごろからは牛乳が飲めるようになるし、卒乳しなければ歯並びが悪くなるなど、これまた医学的根拠がないことが真実のように言われていました。

今の時代は、卒乳は1歳までにすべきだという決まりはありません。1歳ごろで自分から母乳を欲しがらなくなる赤ちゃんもいます。2~3歳まで母乳を欲しがる赤ちゃんもいます。これは赤ちゃんによって異なるので、卒乳のタイミングはそれぞれ異なります。

早く卒乳すればよい、遅く卒乳することは悪い、などということは決してないのです。

今の考え方の主流は、「赤ちゃんが母乳を欲しがるのならいつまででもあげてよい」です。卒乳させる時には赤ちゃんの負担をなるべく軽減できるようにすべきなのです。徐々に母乳の回数を減らすなどして赤ちゃんの様子をみてみましょう。赤ちゃんの機嫌が悪くなる場合、まだ卒乳の時期ではないのかもしれません。ちなみに、WHO(世界保健機関)では2歳以降で卒乳することを推奨しています。

「1歳までに卒乳するべきだ」と昔の常識を押し付けてしまうと、ママを焦らせてしまいストレスになってしまう可能性もあるので、赤ちゃんとママの様子を見守りましょう。

育児の違い⑥おむつが取れるのは2~3歳

昔は1歳になったらおむつを外すと言われていました。赤ちゃんのおむつは布おむつを使うのが主流で、そのため布おむつの洗濯をして干したりと管理が大変でした。大人としては早くおむつをはずした方が楽だったので、早めにトイレトレーニングをしていたのかもしれませんね。

また子供にとっても、布おむつだと濡れた感覚が分かりやすいため不快に感じ、すぐにおしっこをしたら教えてくれていたそうです。

現在では、紙おむつが主流で、トイレトレーニングを始める時期も一般的に膀胱におしっこを貯められるようになる2歳~3歳とされています。しかし、子供の心身の発達はその子によって違うので、子供のペースで始めるのがよいでしょう。

以下の3点を目安にして始めるのがよいとされています。

・一人でしっかり歩くことができる
・おしっこをする間隔が2時間以上空く
・自分の意思が伝えられる

参考記事:いつから始める? トイレトレーニングの基礎知識|おむつの「GOO.N(グ〜ン)」 (elleair.jp)

孫が1歳になってからといって「まだおむつをしてるの?」と言うのは禁句です。いざトイレトレーニングを始めても、3歳を過ぎても失敗する子もいます。孫がトイレトレーニングを始めたときは、パパ・ママを焦らせず、「のんびりでいいのよ」と声をかけて見守りましょう。

育児の違い⑦お風呂上りの白湯・果汁は必要ない

昔の育児では、お風呂上りには白湯や果汁を与えていました。しかし今は、赤ちゃんは母乳やミルクで水分補給が出来ているため白湯を飲ませる必要はないと考えられています。

また果汁については、昔は粉ミルクにはビタミンが不足していたため、果汁を与えることが推奨されていましたが、2001年に米国小児学会(AAP)が「果汁は生後6ヵ月未満の乳児に飲ませるべきではない。」と発表したため、現在では「赤ちゃんに果汁を与える」という指導はなくなりました。

これは、母乳や粉ミルクで十分栄養が摂れる、果汁の与えすぎでお腹がいっぱいになり他の栄養が取れず栄養障害につながる、早めに果汁を与えることでアレルギーや虫歯を引き起こすなどということが考えられるためです。

昔の常識のまま孫に白湯や果汁を与えてしまうと、母乳やミルクからの栄養補給を妨げてしまったり、虫歯やアレルギーなどのリスクを上げてしまう可能性があるので気を付けましょう。

昔と今の育児の違いを理解して孫に接しましょう!

ここでは、昔と今の育児の違いを5つ紹介しました。

  • 泣いたら抱っこ
  • お風呂上りはローションやオイルでケア
  • 日光浴よりも外気浴をさせよう
  • 大人がかみ砕いた物を赤ちゃんに与えてはダメ
  • 卒乳の時期はこだわらなくてOK
  • おむつが取れるのは2~3歳
  • お風呂上りの白湯・果汁は必要ない

昔の育児が全て間違っているわけではありませんが、今の時代に即した育児をパパママ世代は行っています。孫の育児でトラブルになると険悪になってしまいます。今の育児を理解すれば、「昔は~」などと昔の育児を持ち出し今の育児と比較してやんわりと批判することもなくなります。

パパママ世代もなれないながら一生懸命育児を行っているのです。今の育児を理解すればサポートもしやすいですし、自信をもって孫と接することができるでしょう。

孫を預かった時などにもぜひ参考にしてみてください。孫を預かった時のお世話の注意点は【実践!孫育て】連休中や週末・平日も多い!楽しく安全に孫を預かる注意点を紹介をご覧ください。

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