インフルエンザって?かぜとの違いや感染経路を知って予防しよう

ただのかぜとは違って、時には命に関わる危険な病気とも言えるインフルエンザ。インフルエンザにかからないための予防法について今回お話していきます。

「普通のかぜとの違いは?」「どのように予防したらいいの?」という方は、ぜひこちらのページをご一読ください。

目次

インフルエンザって?

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが口や鼻の粘膜、目から体の中に侵入して肺で増殖し、高熱や関節痛などの全身症状を起こす感染症のことです。

感染力が非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。かぜとよく似た症状ですが、インフルエンザの方が症状が強く、特に高齢者では、細菌に二次感染して肺炎が起こり、死亡することもあります。

インフルエンザは流行性があり、日本では毎年12月~3月までが流行期とされています。いったん流行が始まると短期間に多くの人は感染が拡がります。

どこが違う?かぜとインフルエンザ

インフルエンザかぜ
発熱(38℃以上)発熱(38℃未満が多い)
全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛など)
局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳など)局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳など)
急激に発症比較的ゆっくり発症

かぜとインフルエンザは、似ている症状もありますが、原因となるウイルスが異なるので別の病気です。

一般的にかぜは様々なウイルスによって起こりますが、普通のかぜはのどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳などの症状が中心で、関節痛や筋肉痛などといった全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほどは高くないです。

一方、インフルエンザは、特徴的な症状として38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状があり、これらの症状が比較的急速に現れます。局所症状としては普通のかぜと同じようにのどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳などの症状が現れます。

一般的にはインフルエンザの症状の方が重い場合が多いですが、どちらも子どもや高齢者など免疫力や抵抗力の弱い人、呼吸器系の持病のある人にとっては、命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性もあるので気をつけましょう。

インフルエンザの感染経路を知っておこう

インフルエンザから身を守るためにも、どのように感染するのかを知っておきましょう。
インフルエンザウイルスの感染経路は、主に飛沫感染と接触感染の2つです。

 飛沫感染
インフルエンザに感染した人の咳やくしゃみ、つばなどウイルスを含んだ飛沫が飛散し、別の健康な人がそのウイルスを鼻や口から吸いこみ粘膜にウイルスがつくことによって感染する経路。
主に、学校や満員電車などの人が多く集まる場所で感染が起こることが多いです。
 接触感染
インフルエンザに感染した人がくしゃみや咳を手で押さえ、その手で周りの物に触れてウイルスがつき、別の健康な人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染する経路。
主に、電車などのつり革、ドアノブ、スイッチなどを介して感染が起こることが多いです。

インフルエンザ 予防のポイント

インフルエンザの感染を防ぐためには、上記で述べた飛沫感染、接触感染といった感染経路を絶ち、原因となるインフルエンザウイルスを体内に侵入させないことが重要です。

感染経路を断つ!

流行期には人ごみを避け、どうしても出掛けなければいけない場合は、マスクをしましょう。また帰宅後だけでなく、調理の前後、食事前などこまめな手洗い・うがいを心がけましょう。アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。

ウイルスは湿度に弱いので、湿度50%くらいを目安に加湿しましょう。換気は1~2時間に1度が望ましいとされています。

免疫力を高める!

免疫力が弱っていると感染しやすくなります。また、感染したときに症状が重くなってしまう可能性も。普段から栄養バランスのよい食事や睡眠をしっかりと摂り、免疫力を高めることが大切です。

適度な運動は体を温め、免疫細胞を元気にしてくれます。毎日の生活に取り入れて、習慣化しましょう。

予防接種のスキマにご注意

免疫力の低い高齢者や子ども、ぜんそくなどの呼吸器疾患、糖尿病などがある人はインフルエンザに感染すると重症化や二次感染のおそれがあるため、ワクチンの接種が勧められています。

そこで注意したいのが、ワクチンの効果の期間。個人差はありますが、ワクチンは接種して抗体が出来るまでに約2週間かかり、効果が持続するのは5ヶ月程度と言われています。

ですから、インフルエンザが流行し出す前の摂取が望ましいですし、秋口に摂取したら、2,3月ごろは効果が切れている可能性もあります。十分注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

インフルエンザに感染する前に、予防接種を受ける、免疫力を高めるなどの予防をすることが大切です。そうすることで、感染を防いだり、万が一感染してしまっても重症化や合併症発症のリスクを軽減できるでしょう。インフルエンザかもと思ったときは、早めに医療機関で受診し安静にしましょう。

今の時代、新型コロナウイルスの感染予防をしていると思いますが、インフルエンザにも感染しないよう引き続き感染予防をしていきましょう。

監修/登録販売者 川原真次

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