連休や週末だけだったお孫さんを預かるシーンも今や平日も当たり前のようになってきました。
孫を預かるシーンが増える中、受け入れの準備が不十分だったためにトラブルが発生したり、こちらが不利益を被ることも増えているのです。
そこで今回は孫を預かる際の注意点を紹介し、どのようにすれば安全に、楽しく孫と過ごせるかを解説します。
自宅で孫を預かる場合の室内での注意点
いつも孫のいない自宅へいきなり孫を預かることになった場合、自宅内には危険な場所が多く注意点もしっかり押さえておく必要があります。
そんな危険なシーンについて挙げると次の6つです。
●水回り
●電気機器
●暖房機器や調理器具
●誤飲
●転倒や転落
●コード類
これらについて最初に紹介していきましょう。
水回り
まず、水回りは浴槽、洗面器の水に注意しましょう。
子どもは水遊びが大好きです。
そのため、一目散に浴室へ行って水遊びをしたり、シンクに上って遊んだりといった子も少なくありません。
しかし、わずか5センチの水でも口と鼻がふさがったら溺れてしまいます。
このような事態を避けるために浴室の扉を閉めてカギをつけましょう。
また、洗面器の水をためた状態にしないように、水を捨てておいたり、洗面器を隠します。
電気機器
電気機器は子どもにとって魔法の道具です。
勝手に動いたり、光ったりすると喜ぶ子も多くいます。
そんな電気機器の中には感電するものも存在します。
さらに子どもの手は手を洗って拭かなかったり、自分のつばだったり、飲み物だったりで常に濡れていることも珍しくありません。
このような状態で電気機器に触ると感電することもあります。
また、コンセントのようなものも子どもは喜んで触ってしまうので、100円均一のお店で対策の器具を購入したり、危険そうな掃除機や電気カミソリといった道具は隠しておきましょう。
コンセントカバーも安価に売られているので、導入するのがおすすめです。
暖房機器や調理器具
暖房機器や調理器具は、やけどの危険性があります。
主なものでも次の4つが挙げられます。
・ファンヒーターやストーブ
・お茶やコーヒーなど熱いものが入ったカップ類
・ポットや電気ケトルの湯気
・オーブントースター
これらは子どもが触れやすいもので、やけどの原因になります。
暖房は直接機器に触れなくとも噴出口などから出る熱風や熱気でやけどすることも珍しくありません。
暖房機器に囲いをつけたり、熱いものが入った容器や調理器具を遠ざけるようにしましょう。
誤飲
誤飲も頻繁に起こるトラブルなので注意が必要です。
好奇心旺盛な子どもは、なんでも気になったものを触ったり口に入れたりします。
特に服用中の薬やボタン型電池、小さくて飲み込んでしまうようなものは確実に口に入れるでしょう。
愛煙家の方は、たばこの吸い殻にも注意しておきます。
これらは単に孫を叱るのではなく、孫の手に触れられないように手の届かない場所へ移動させましょう。
転倒や転落
自宅は転倒や転落の危険のある場所が少なくありません。
孫は年齢によってつかまり立ちをして転倒したり、段差で容易につまづいたりします。
さらに階段での転落は大けがにつながり、転落によって大けがをするケースが少なくありません。
また、子どもがベランダからよじ登って転落し、死亡するといった事件がニュースになったことも記憶にあるでしょう。
そんな危険な場所が多い自宅の対策として次のポイントを押さえておきます。
・階段を使えないようにする(理想はベビーフェンス)
・ベランダにものがないようにする
・重たいものを手に届く範囲に置かない。
最後の重たいものを置かないというのは、転倒して重たいものに強打したり、重たいものを落として足や頭に当たったりといったけがを防止する目的です。
コード類
コード類も注意しましょう。
コードやひものように長細いものに対して、子どもは好奇心を示します。
伸ばしたり丸めたりといったことをするだけなら良いのですが、時に首にまいたり口に入れたりといった行為をすることも少なくありません。
そうなると、窒息トラブルの原因になったり、コードのように丈夫なものの場合は絡まって苦しんでいるのにコードを切断する手段が取れないこともあるのです。
また、電気機器の破損の原因になることもあり、自宅の家電製品が壊されることもあります。
このように自分たちにも不利益が多いので、壊されて困るような電化製品はしまっておきましょう。
このように自宅で危険な場所やものに対して十分把握し、対策しておくのがおすすめです。
孫を預かる場合の接し方の注意点
危険な場所やものに対策をしても、孫への接し方が不十分だと、孫が機嫌を損ねたり、こちらも不快な気分になったりします。
そのようなことがないように知っておきたいポイントが次の6つです。
●しかり方やほめ方
●食事や食べ物
●気に入っているもの
●病気やケガの対応
●子どもの生活リズム
●子育て方針
しかり方やほめ方
最近の子育ては、ほめることに重点が置かれ、お孫さんであれば余計些細なことでもほめたくなります。
実際、ほめることはとても良い事であり、オーバーなくらいの言葉でほめても良いとされています。
ただ、一方で悪いことはきちんと叱る必要があります。
もちろん、自分が子どもにしたように厳しく叱るというわけではなく、子どもの気持ちを考慮して親の意向を聞いて、どんな叱り方がよいのか考えてみるのがおすすめです。
必要であれば親とも相談してみましょう。
あまりに独自な叱り方をしすぎてしまうと、親だけでなくお孫さんも寄り付かなくなる危険があります。
食事や食べ物
子どもにとって食事はとても重要なものです。
特に注意したい点として、時間や食べさせてはいけないものを知っておきましょう。
いつも何時食事にしていて、どのくらい食べるのかといった情報をあらかじめ親に聞いておくことやアレルギーや月齢の問題で何を食べさせていけないかも親と連絡を取って把握しておきます。
これら最低限の情報を知ったうえで、好き嫌いを理解するのがポイントです。
気に入っているもの
お気に入りの玩具や絵本、遊び、それにアニメなどのDVDも把握しておきます。
子どもは、好奇心が旺盛ですが、いつもある玩具などを祖父母の家に持っていくと安心できます。
あらかじめ親からこれらのものを預かっておくようにしましょう。
安易にこちらの視点で絵本やDVDを用意しても、子どもが気に入らない可能性があるので注意が必要です。
病気やケガの対応
子どもは元気にしていても急に具合が悪くなったり、転んでけがをしたりします。
そんな時も適切な対応ができるように注意しましょう。
親から対処方法を聞いたり、万が一のことも考えてかかりつけの病院(遠方であればこちらの自宅で対応できる病院)を聞いておくのもおすすめです。
医療機関へ受診する可能性も考えて、保険証を預かっておくのも良いかもしれません。
子どもの生活リズム
例え日中に孫を預かるだけでも生活リズムも注意点として知っておきましょう。
子どもは普段と違う環境にいるだけでも刺激が強く、普段のリズムを乱してしまうことも多くあります。
この乱れたままにした状態になると、急に機嫌が悪くなったり、具合が悪くなったりといった不調に陥ることも多いので注意が必要です。
生活リズムに合わせて昼寝が必要であれば昼寝をさせ、勉強する時間になったら勉強をさせるようにしましょう。
子育て方針
最も重要なのが子育て方針で、あまり独自性を出した方針でお孫さんを預かるのは注意しましょう。
親に叱られない行動でこちらが叱ってしまったり、古くきつい言い回しで声を荒げたりすると、子どもが混乱することもあります。
悪いことに対して毅然と接するのは良いことですが、あまりに親とかけ離れた指導をしたり、子育て方針に合わせず厳しい運動を課したりといったことはやめましょう。
可能であれば子育ての方針についても親と話しておくのが理想です。
「祖父母の家に行くたびに家ではやらないような厳しい稽古をさせられたり、勉強を強制されたりする」といったことがないようにしましょう。
つい、孫の将来をおもんばかって強い態度で接してしまう方もいますが、今お互いに楽しい環境で過ごせることを第一に接しましょう。
まとめ
孫を預かることには注意点がいくつもあります。
基本的なことばかりで、新たに何かするということは意外に多くありません。
今回は、具体的にどのような注意点があるのかを何項目にもわたって解説しました。
しかし、安全性さえ確保できれば、親とコミュニケーションを取って極端に環境が異なる状態にしないようにするのが一番重要です。
お孫さんとこちら側とで、お互いに楽しんで快適に過ごせるように準備をしておきましょう。
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