【初心者向け】高齢者の時計はスマートウォッチがおすすめ!選び方と使い方ガイド

最近よく話題になっているスマートウォッチ。

なんとなく格好いいイメージはあるけれど、

「スマートウォッチっていったい何ができるの?」

「そもそも若い人向けでしょう?」

と思っている方は多いのではないでしょうか。

実は、シニア世代にこそスマートウォッチがおすすめです。

今回は、まだまだ知らないことだらけのスマートウォッチについて、基本的な機能だけでなくシニア向けの機能も紹介します。

高齢者の方におすすめのスマートウォッチの選び方や使い方についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

スマートウォッチとは?

スマートウォッチを簡単に言うと、「腕時計型のスマホ」です。

デザインもさまざまあり、少し大きめのおしゃれでスマートな腕時計のような見た目です。

子供の頃にあこがれた方も多い、あの科学捜査隊のような隊員が着けている腕時計を想像してもらうと…。

わかる人にはわかりますね。

そのスマートウォッチ、いったいどんなことができるのでしょう。

基本的な機能

腕時計のような見た目からも想像していただけるように、時計機能は定番です。

機種にもよりますが、そのほかに以下のような機能があります。

  • メールやLINEの着信チェックと簡単な返信
  • 音楽保存や再生機能
  • 電子マネー決済
  • スケジュールやタスク管理
  • ナビゲーター
  • トレーニング補助

まさにスマホを腕に着けているという感覚ですね。

ですが、スマートウォッチで出来ることはこれくらいではありません。

最大の特徴は、健康管理が簡単にできるという点です。

スマートウォッチの健康管理機能と使い方

歳を重ねると健康の大切さをより痛感し、体調管理にも注意を払うようになってきます。

生活習慣の見直しなども必要になります。

とはいえ、毎日の生活の中でこまめに自分の健康状態をチェックすることは、それほど簡単なことではありません。

そこで出番となるのがスマートウォッチです。

具体的には、次のような機能があります。

心拍数の計測

心拍数は健康状態とも密接な関係を持っていますので、毎日チェックしたいところ。

とはいえ、医療機関に行かない限り簡単に心拍数を測れるものではありませんでした。

ところが、スマートウォッチを着けていれば、それだけで安静時の心拍数や運動時の心拍数のチェックができるのです。

もちろん、毎日の心拍数を記録しておくことも可能。

心拍数をチェックしながら運動すれば、体に過度な負担をかけることもありません。

歩行距離・歩数の計測管理

高齢者の中には、散歩やウォーキングの際に万歩計を利用している方もいるのではないでしょうか?

スマートウォッチには、歩いた距離や歩数を測るための機能も搭載されています。

スマートウォッチを腕に着けていれば、万歩計を持つ必要がありません。

データは自動的に保存されますので、運動管理も簡単です。

ウォーキングを日課にされている方はウォーキングの更なる目標を立てるために、ウォーキングを始めたいと思っている方ならモチベーションアップのために利用してみては?

消費カロリーの計測

基礎代謝量は年々下がり、ダイエットをしても簡単に体重が落ちないと悩んでいる方に注目の機能が、消費カロリーの計測です。

消費カロリーを増やそうと筋トレやピラティスなどやってみるけれど、

「どうしても続かない」

「三日坊主になってしまう」

という方でも、実際に消費カロリーが数値化されれば、具体的な目標が見えてきます

目標が見えればやる気にもつながるはず。

スマートウォッチを相棒に、ぜひ運動習慣をつけてください。

血圧の計測

高齢者のご自宅には常備されていることも多い血圧計ですが、計測のたびに腕帯を巻き付けるのが面倒に感じることはありませんか。

スマートウォッチなら、いつも通り腕に着けているだけで血圧が測定できます。

医療機器としての認可を受けていない製品の場合は、数値が正確ではないこともありますが、手軽に測定できる点とデータが簡単に管理できるという点でおすすめできます。

血圧が気になる方だけでなく、簡単な健康チェックとして、定期的に血圧を測ってみてはいかがですか?

睡眠の管理

スマートウォッチを着けたまま寝ると、心拍数や睡眠時間、体の動きなどを検知して睡眠の質を記録してくれます。

いくら眠っても朝がスッキリしない、眠りが浅い気がするという方はスマートウォッチで睡眠の質をチェックしてみましょう。

血中酸素濃度の計測

新型コロナウイルス感染が蔓延していた時に注目されたパルスオキシメーター。

これは血液中の酸素濃度を測る医療機器で、肺炎や気管支ぜんそくなど呼吸器系の病気にかかった際の病状診断に用いられています。

一時は品不足になるほど注目されたパルスオキシメーターですが、スマートウォッチにも血中酸素濃度が計測できる機能を搭載したものがあります。

機種にもよりますが、パルスオキシメーターに勝るとも劣らない精度を持った製品もあるといわれています。

血中酸素濃度の低下は、すぐに自覚できないこともあるそうです。

定期的に計測しておけば、いち早く異常に気づけます。

心電図検査

心臓が正常に動いているか、心房細動(不整脈の一種)はないかなどを診断するために行われるのが心電図検査です。

高齢になればなるほど、心臓の不調が起こりやすくなるといわれ、これからも心電図検査を受けることが増えてくると思います。

でも、たびたび病院にかかるのも大変。

そこで利用したいのがスマートウォッチの心電図検査機能です。

定期的に検査をしておけば、病気の早期発見につながる可能性もあります。

ここまでご覧になったところで、すぐにでもスマートウォッチを購入したいと思っている方もいるのでは?

でもスマートウォッチには、まだまだおすすめの機能があるのです。

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高齢者のサポートもできる機能

ここからは、主に高齢者の方が安心して生活できるための機能について紹介します。

まずは、高齢者ならだれでも気になる突然の不調や事故に対応するための機能です。

転倒検知機能

スマートウォッチには、ユーザーが突然意識を失って倒れたときに、それを検知して通報するという機能を持つ機種があります。

交通事故に遭った場合も、スマートウォッチが衝撃を感知して通報してくれます。

転倒リスクが高くなる高齢者にとっては、何かあったときに自動的に通報してくれるという機能は、とても安心です。

通報先は119番や、あらかじめ登録しておいたスマートフォンになります。

家族のスマートフォンを登録しておけばお互いに安心できますね。

GPS機能で居場所の確認ができる

GPS機能を搭載したスマートウォッチなら、常にユーザーの位置が確認できます。

登録すれば遠隔で家族が位置情報を共有することも可能です。

登山やハイキングを趣味としている方なら、ルートナビゲーションとして利用することも。

万一居場所が分からなくなったり、認知症でひとり歩きしたりしても、スマートウォッチさえ着けていれば家族が探し出してくれます。

薬の飲み忘れが防げる

高齢者になると毎日飲まなければならない薬が増えて、つい忘れてしまうということがあります。

そんなときにもスマートウォッチがサポートしてくれます。

スケジュール機能やアラート機能を利用することで服薬時間の管理も可能です。

スマートフォンなどでも服薬管理用のアプリはありますが、常にそばに置いていないと気付かない場合があります。

その点いつも装着しているスマートウォッチなら見忘れることがありません。

家族とのデータ共有

ユーザーのさまざまな健康データは、家族が共有することも可能です。

普段の生活・健康状態を離れて暮らす家族に共有してもらっていれば、何かあった時にも迅速な対応がしやすく、お互いに安心です。

ちょっとした体の変化に家族が注意を払い、定期的に連絡を取ることで、適度なコミュニケーションも取りやすいのではないでしょうか。

このように、シニア世代・高齢者にとってもスマートウォッチは便利でうれしい機能を持ったデバイスだといえます。

ですが、使用するにあたっては注意点やデメリットもあります。

高齢者がスマートウォッチを使うデメリット

最も大きなデメリットは、スマートウォッチの操作に慣れるまでに時間がかかることです。

操作に慣れるまでが大変

最近のシニア世代は、スマートフォンで写真を撮ったり、LINEを使用したりなど、しっかりと使いこなしている方が多くいます。

しかし新しいデバイスとなるとやはり慣れるまでには時間がかかってしまうでしょう。

また、腕時計型のスマートウォッチはスマートフォンよりも画面が小さいため、視力が落ちてきた高齢者には見にくい場合があります。

スムーズな操作ができるまでに時間がかかりすぎるとスマートウォッチのメリットを実感する前に装着を諦めてしまうかもしれません。

装着し続けることへのストレス

スマートウォッチは、常に腕に着けていることが前提になっています。

完全防水の機種なら入浴中も、もちろん就寝中もいつも腕にはスマートウォッチという状態です。

人によっては、その状態をストレスに感じる場合があります。

健康のために利用を始めたスマートウォッチが、ストレスになるようでは本末転倒です。

データを信頼しすぎる

スマートウォッチで得られたデータに頼り過ぎてしまうことにも注意が必要です。

データはあくまで1つの指標であり、参考として見るための数値であり、あなたの身体状態がすべてわかるわけではありません。

もしデータに異常が無くても、普段の生活の中で少しでも気になることがあれば、きちんと医療機関を受診しましょう。

スマートウォッチはとても便利なデバイスであり、健康管理機能も優れています。

しかし、そのデータがすべてのように勘違いしないことがスマートウォッチを賢く利用するコツだと思います。

高齢者がスマートウォッチを選ぶときのポイント

実際にスマートウォッチを選ぶとき、高齢者の方が使いやすい製品を選ぶポイントは、

  • 見やすさと操作のしやすさ
  • 必要な機能
  • スマートフォンとの連携
  • バッテリーの性能
  • 防水性能
  • 接続方法

などの点をチェックしておくことです。

順に説明しましょう。

見やすさと操作のしやすさ

スマートフォンを利用している高齢者ならある程度の操作は問題がないと思いますが、やはり慣れるまでは大変です。

そのため、さまざまな初期設定や操作などが出来るだけ簡単なものを選びましょう。

大手ブランド製品の場合、わからないことや使い方は検索すれば書かれていることがありますので、初めてのスマートウォッチはある程度有名なブランドから選ぶことをおすすめします。

文字サイズや画面の表示は、見やすくカスタマイズができるものを選ぶと良いでしょう。

必要な機能を厳選する

スマートウォッチには非常に多機能なものもありますが、そのすべてを使いこなすのは簡単ではありません。

はじめはいろいろと使ってみても、結局は限られた機能のみを使っているというケースがほとんどだと思います。

また多機能な商品は、その分高額です。

機能の多さではなく、あなたが必要だと思う機能があるかどうかを第一に選びましょう。

バッテリーの充電期間や防水性能

高齢者の方が利用するスマートウォッチは出来るだけバッテリーが長持ちする機種がおすすめです。

機種によっては1回の充電で数日間持つものもありますので、しっかり確認しましょう。

防水性能のチェックも重要です。

たいていのスマートウォッチは防水機能がありますが、性能の高さまで確認することが大切です。

防水性能には、水滴なら大丈夫というレベルから水没しても問題のないレベルまであります。

防水規格は、IPOOという形式で表示されています。

始めのOは防塵性能を次のOが防水性能を表していて、例えばIPX1なら防塵性能はなし・水滴程度なら大丈夫というランクで、数字が大きいほど性能が高くなります。

スマートフォンとの連携

スマートウォッチは、スマートフォンと連携して使用することが多いデバイスです。

購入する際には、現在使用しているスマートフォンと連携ができるかどうか(AndroidOSかiOSか)を確認してください。

スマートフォンのOSが異なると、連携がうまくできない場合があります。

家族とのデータ共有も考えているなら、家族のスマートフォンの確認も必要です。

接続方法の確認

スマートウォッチは、ネット接続で使用しますので、接続方法も忘れないでください。

接続方法には、

  • SIM接続
  • Bluetooth接続
  • Wi-Fi接続

があります。

SIM接続とは、別に契約するSIMカードをスマートウォッチに挿入してネット接続を行う方法で、スマートフォンをお持ちでない方でも、スマートウォッチが利用できます。

スマートフォンをお持ちの場合は、スマホ連携によるBluetooth接続が一般的です。

自宅にWi-Fi環境が整っている場合は、Wi-Fi接続も可能ですが、自宅外では接続が切れてしまうというデメリットがあります。

スマートウォッチの使用環境を考慮して接続方法を選びましょう。

高齢者におすすめのスマートウォッチ

さまざまな機能があるスマートウォッチ。

年々注目されているだけに、市場に出ている機種は非常に多くて自分に合ったものを選ぶのは大変な苦労をしそうです。

そこでこちらでは高齢者の方が使いやすくておすすめの機能があるスマートウォッチを紹介します。

気になる機種があれば、ぜひチェックしてみてください。

Apple Watch

iPhoneを使用している方ならAppleが販売しているApple Watchシリーズがおすすめ。

Apple Watchは、スマートウォッチの代表的なブランドでモデルも豊富にそろっています。

「Series9」は、画面が明るく見やすい製品で、ファミリー共有設定を使用すれば本人がスマートフォンを持っていなくても、家族が管理できます。

通信会社と別途で契約すればメッセージを送ったり、電話をかけたりすることも可能。

歩数計・心拍数・消費カロリーなど基本的な健康管理のほか、血中酸素濃度計測や心電図検査機能、GPS、転倒時や事故時の通知機能も搭載されていますが、価格が高めというデメリットがあります。

廉価モデルの「Apple Watch SE」は、血中酸素濃度計測や心電図検査機能は搭載されていませんが、基本的な健康管理機能に加え、転倒検知機能や緊急通知機能は搭載されています。

オムロン

大手ヘルスメーカーのオムロンは、血圧測定器のパイオニアならではのスマートウォッチを販売しています。

管理医療機器の認証を取得した高精度の血圧計に加え、脈拍や歩数、消費カロリー、睡眠時間などのチェック機能を搭載。

iPhone・Androidどちらにも対応できる専用アプリにより、初期設定や管理ができます。

GARMIN(ガーミン)

GPS機能に定評のあるGARMINから販売されているスマートウォッチには、健康維持やサポート機能が満載です。

心拍計や血中酸素濃度計測にストレスレベルのスコア化、脱水症状を防ぐために必要な水分補給についてのサポートも可能です。

スマートフォンと連携をしておけば、SOS要請や事故検出通知などもできます。

「Venu Sq 2」や「vivoactive 5」は、価格も4万円以下なので、初めてのスマートフォンとしてもおすすめです。

GALAXY

Androidユーザーにおすすめなブランドは、GALAXYです。

「Galaxy Watch 4」は、一般的な健康管理機能はもちろん、血中酸素濃度や睡眠チェック、転倒検知通知機能も搭載されています。

シンプルでおしゃれなデザインも魅力的です。

安価なスマートバンドという選択もあり!

「まだ使いこなせるかもわからないのに高価なものを購入するのは…。」とためらっている方には、安価なスマートバンドがおすすめです。

スマートバンドは、健康管理機能を中心に搭載した軽量コンパクトな腕時計タイプの製品です。

スマートウォッチよりも低価格のものが多いのですが、心拍計や血中酸素濃度計測、血圧計測など一般的な健康管理は可能です。

ランニングや水泳時にも装着できる防水性能の高い製品もあり、運動習慣のあるシニアにもおすすめです。

スマートバンド製品で知られている主なブランドは

  • Xiaomi(シャオミ)
  • SONY
  • HUAWEI(ファーウエイ)

などです。

価格は3,000円台からそろっていますので、一度チェックしてみてください。

スマートウォッチで健康維持と家族の安心を

スマートウォッチは、健康的な生活をサポートしてくれるだけでなく、万一の時にも家族への通知や緊急通報ができるデバイスです。

スマートフォンに慣れていない方にはハードルが高いかもしれませんが、脳活の1つだと思って一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

いくつになっても色々なことに興味を持ち、挑戦することは生き生きとした毎日の暮らしにもつながります。

家族に安心をしてもらうためにも、まずは一歩踏み出してみましょう!

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