息子・娘が結婚する時、親がするべき準備や心構えは?

親にとって子供の結婚は、親として喜ばしいことであると同時に、さまざまな心配事が増える出来事だともいえます。

ここまで育ててきた彼らが一人前になったという安堵感と若干の寂しさを感じながらも、親としてしっかりと彼らを送り出してやりたいものです。

今回は、そんな親の立場や心情に寄り添いながら、子ども門出に際して親ができること、するべきことについてお話しします。

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目次

子供の結婚に親はどの程度関わるものなの?

今の結婚式や結婚についての考え方は、私たちが結婚した数十年前とはずいぶん変わってきています。

ほとんどの結婚式において、仲人を立てることはありませんし、結納を省略することも多くなりました。

ですので「結婚式はこういうもの」という固定観念は捨てて、本人たちの意思を尊重することが大切です。 当事者である子供たちが幸せであること、彼ららしい形で結婚することこそが、親にとっても幸せなことだと思います。

結婚式までの一般的なスケジュール

子供たちが主体だとしても、やはり親としては一応の心構えは必要です。

いざという時は、彼らの助けになれるように結婚式までの一通りの流れは把握しておきましょう。

  • 結婚の挨拶
  • 婚約指輪・記念品の購入
  • 両家の顔合わせ
  • 婚約・結納
  • 式場探し
  • 衣装選び
  • 招待客・席次決定
  • 料理・引き出物選び

それぞれの行事・準備と親の心構えなどについて、次の章で詳しくお話しします。

結婚の挨拶から婚約まで

娘や息子の交際相手について、以前から知っているというご両親もいらっしゃると思います。

すでに何度も相手に会っていることも多いでしょう。

しかし、結婚の挨拶となると、妙に緊張するものです。

結婚の挨拶

いつもとは違った緊張感の中で挨拶をする子供たちに対し、親ができることは、リラックスできるような雰囲気を作ることです。

はじめての対面なら余計に緊張すると思いますが、親の方から緊張をほぐすような会話をして、相手が話しやすい状況を作ってあげましょう。

この時、相手の服装やマナー、話し方などが多少気になっても、指摘したり、説教じみたことを言ったりしないでください。

また、この場で相手の親について聞くことは避けてください。

まずは交際相手の人となりをみること、そして彼らの結婚についての考え方などの確認をする程度にとどめておきましょう。

婚約指輪・記念品の購入

婚約指輪や婚約記念品は、当人たちが選ぶことが一般的です。

ただこの時点で、子供には結婚資金について確認しておくのも良いでしょう。

結婚式の費用の支援が必要かどうか、またはこれくらいの金額は支援できると伝えておけば、子供たちも費用面での心配が少なくなります。

ちなみにあるアンケートによると、親からの援助をもらった人は全体の6~7割、金額は50~100万円程度という調査結果が出ています。

参考:ハナユメ.「結婚式費用どう分担する?親に援助して貰った人は66.1%!」.https://hana-yume.net/howto/wedding-cost-parents/ ,(参照:2023-07-25)

両家の顔合わせ

結婚が決まって、親として最初の大きな仕事がこの「両家の顔合わせ」です。

段取りや場所は、子供たちに任せておけばよいのですが、費用については事前に確認しましょう。

もし親が負担する場合は、事前に子供に渡しておくことをおすすめします。

服装についても両家で格を合わせておくことが大切ですので、子供たちを通して確認しておきましょう。

顔合わせでは、結婚式までの準備についてお互いの希望や考え方を確認することが必要です。

結納をするのか、結婚式場や結婚式の形など、最終的には本人たちが決めるとですが、相手ご家族とも意見を合わせておきましょう。

私事ですが、長男の結婚で最も緊張したのが、両家の顔合わせでした。

事前に相手側のお父様がしっかりとしたお勤めの方と聞いていたので、まるで就活の面接を受けているような気分だったのを覚えています。

ホテルの個室で昼食のコース料理をいただきながらというのも、緊張しやすい状態だったのでしょうね。

長女の時には、少し高級な居酒屋のようなお店の半個室での顔合わせでしたが、適度な雑音が聞こえる中ということで、とてもリラックス出来ました。

両家の顔合わせは緊張して当たり前の状況ですが、場所の選定次第では、緊張を緩和することもできます。

また、マナーや服装も大切ですが、和気あいあいとお話をして、子供のことを少しでも知っていただくことが大切だと思います。

婚約・結納

婚約は、特別の場を設けずに、両家の顔合わせの際に、婚約記念品を披露する形で行うことが増えています。

結納を行う場合は、地域によって結納品が異なる場合もあるため、親の手助けが必要となるかもしれません。

日取りや形式など、出来るだけ相談に乗ってあげましょう。

式場探しから結婚式まで

無事婚約し、あとは結婚式を待つばかり。

とはいえここからの準備が大変なのです。

式場探し

結婚式場は、本人たちが結婚を決めた段階で探していることが多いですが、やはり両家の希望や招待する親族の居住地なども考慮しなくてはなりません。

人気のある式場なら1年以上前に予約をしないと希望の日が取れないこともありますので、出来るだけ早く探す必要があります。

親としては、本人たちの気持ちを優先しつつ、出席していただく方に大きな負担をかけないような式場

選びをするようにアドバイスをしておきましょう。

衣装選び

最近は結婚式場と提携しているウエディングプランナーがいらっしゃるので、結婚式に関する諸々の準備は、プランナーと相談しながら決める形が増えています。

衣装選びも、特別なこだわりがない限り、式場やプランナーから紹介された店舗などで選ぶことが多くなっています。

ただ同じ女性として母親にアドバイスをもらいたい、見て欲しいという娘さんも多いと思います。

その時は、娘さんの希望に合わせつつ、先輩としての助言をしてあげてください。

父親・母親の衣装も新郎新婦の衣装決定の時期と前後して決めておきます。

式場でレンタルし、着付け・ヘアーセットをお願いする場合は、子供に予約をしてもらうことが一般的です。

招待客・席次決定

招待客選びも基本は当人たちに任せておきます。

ただ親族を招待する場合には、親の方から連絡をしておくと良いでしょう。

また、招待客の人数は、出来るだけ両家の間に大きな差が出ないようにしておきます。

もし人数的な調整によって招待できない親族がいた場合は、子供からではなく親から伝えて、ひとこと謝罪するなどのフォローをしてください。

料理・引き出物選び

披露宴の料理や引き出物もプランナーと相談して決めることが多いのですが、もし招待客に高齢者がいる場合には、メニュー内容を配慮してもらう必要があるかもしれません。

そのような場合も、親が直接式場やプランナーに伝えるのではなく、子供から確認してもらうようにしてください。

結婚の準備はあくまでの当人が主体です。

親は陰から支え、前面に出るようなことは避けてください。

新居の準備

結婚後に2人が生活する住居の準備も大変な仕事です。

はじめて親元を離れる子供の場合は、生活必需品の見落としが多くなりますので、気をつけてあげてください。

新居選びについては、治安や交通の便、利便性など気になることが多くなります。

親としても心配なところですが、あまり口出しするのも良くありません。

普段の会話の中で、「あのエリアがいいんじゃない?」とか「どのあたりを考えているの」「この駅の周辺は環境がいいらしいよ」などの情報を伝えてみましょう。

結婚式前日から当日

いよいよ結婚式目前となり、本人も緊張してくることだと思います。

忘れ物のないように、必要な物は前日中にしっかりと揃えておく、出来るだけ早く就寝するなど、万全の体調で当日を迎えられるようにサポートをしてあげましょう。

結婚式における親の役割

結婚式当日は、最高の舞台に立つ新郎新婦を祝福することが、親の最も大切な役割です。

挙式・披露宴が滞りなく進むように、出来る範囲で助けてあげましょう。

結婚式の一般的な流れは次の通りです。

両家の親族紹介

挙式の前には、両家の親族紹介が行われます。

両家の父親、もしくは母親がそれぞれの親族を紹介します。

挙式・披露宴

披露宴では、歓談のタイミングで、招待客や親族へ挨拶回りをします。

挨拶の順は、自分側の主賓、そして友人・同僚へ、次に相手側の主賓、友人・同僚、最後に親族へと回りましょう。

ただ、コロナウイルス蔓延以降は、挨拶回りをしないことも増えているようです。

挨拶回りをするかどうかは、事前に子供と話し合って決めましょう。

スピーチの準備

披露宴の最後には、新郎の父親による挨拶が一般的ですが、最近では新婦側も挨拶することが増えています。

挨拶の際はメモを見ながらでも構いませんが、人前で話すことに慣れていない場合は前もって練習をしておきましょう。

お開き

披露宴がお開きになったあと、出席してもらった親族には親の方からきちんと感謝を伝えましょう。

また式場やプランナーさんへも感謝の気持ちを伝えておきましょう。

我が家の結婚式

ここでわが家の長男・長女の結婚式について少しだけお話しします。

実は長男・長女とも結婚式の準備は、本人たちがウエディングプランナーと相談しながら進めましたので、長女の衣装選びや折に触れてのちょっとした相談を受ける以外に私たち親の出番はありませんでした。

長男の場合は、神社で家族・親族だけの神前結婚式、その後はとある料亭に場所を移して披露宴。

後日友人たちを招待して結婚披露パーティーを行っています。

長女のほうは、結婚式予定日がコロナウイルス蔓延真っただ中だったため、1年の延期を経ての挙式となりました。

とはいえまだコロナウイルス感染対策が必要な時期で、親族の出席は控えることとなり、友人も最低限の人数で、当初よりは小規模な形となりました。

教会での挙式、そして同じ敷地内での披露宴は、こぢんまりとして、とても心温まる結婚式でした。

それぞれ自分たちの希望を十分に叶えた結婚で、素敵な思い出となっています。

結婚式のスタイルは十人十色です。

子供たちがどのような形で結婚しようと、親は温かく見守っていればよいのではないでしょうか。

挙式後の役割

新生活をスタートさせた子供たちは、今までとは違った暮らしに戸惑うことがあるかもしれません。

恋人から夫婦になることで、お互いに相手の知らなかった一面も見えてきます。

育ってきた環境の違う者同士が同じ家で仲良く長く暮らすことは、簡単ではありません。

それぞれに歩み寄り、理解し合い、許し合い、妥協することが大切です。

子供の不満を受け止めながら、夫婦円満のコツや親の体験談などを、少しずつ話してあげてください。

まとめ:見守ることが親の役目

子供の結婚で「やっと親としての仕事が終わった」と、肩の荷を下ろす親も多いと思います。

しかし、当たり前ですが結婚後も子供たちの未来はずっと続いてゆきます。

夫婦2人でさまざまな出来事を経験し、乗り越えなければなりません。

彼らが辛いこと・しんどいことにぶつかっても、夫婦で笑い合い、助け合えるような関係を築けるようにバックアップをする、それがこれからの親の役目ではないでしょうか。

大袈裟なことなど必要ありません。

ただ見守り、時に寄り添う、それが親としての務めだと私は思っています。

他にもコラム「なごくら」では、「【60代70代要注意!!】転倒しやすいスポット8カ所と転ばないための対策」などをご紹介しています。ぜひご覧ください。

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