若い世代に向けた商品が中心だと思っていたコンビニに、近ごろは50代~70代の姿が増えてきたそうです。
野菜などの品ぞろえも増え、遠くのスーパーよりも近くのコンビニとして、シニア世代の生活を支えるようになってきたコンビニには、どんな商品があるのでしょうか。
今回は、50代~70代におすすめ、手軽で便利、そして身体にうれしい商品を紹介します。
今なぜシニアがコンビニに?
セブンイレブンの調査によると50代以上のコンビニ来店客は、年々増えており、いまや全来客数の50%になろうかという勢いです。
(参照:ガベージニュース「20歳未満は7%・50歳以上は37%…コンビニ来訪客の年齢階層別分布(最新)」来客の年齢階層別構成比(セブンイレブン)2022年10月2日)
このような傾向の原因は、どこにあるのでしょうか。
高齢単身世帯の増加
日本では、高齢化がどんどんと進んでいることに加え、核家族の増加・未婚率の上昇などにより、高齢社のひとり暮らしが増えています。
ひとり暮らしを経験された方なら、思い当たるでしょうが、ひとり分の食事を作るのは、二人分を作るよりも割高で、面倒なものです。
もともとスーパーに比べて小分けの食品や総菜が多かったコンビニは、そんな高齢者にはぴったりだったのではないでしょうか。
また、たいていの地域で徒歩圏内にあるコンビニは、それほど遠出をしなくても、手ごろな食品が購入できるという点も高齢者にとって便利だったのでしょう。
シニア世代のニーズとコンビニの品ぞろえが、ぴったり合致したことが、50代以上のコンビニ利用が増加した一つの理由だと考えられます。
またコンビニでは、公共料金や住民票の発行などのほか、ATM、宅配便の受け取り・発送など多様なサービスが広がっていることも、シニア層がコンビニに足を向ける理由となっています。
若者層のコンビニ離れ
かつてコンビニ客のメインだった20代~10代の若者は、長引く不景気の中で、価格に対してとても敏感です。
多くの情報を手軽に得ている若者は、より格安な購買へと流れています。
例えば100円ショップ、ディスカウントショップ、ネット通販などです。
また、近年コンビニ並みに増えてきたドラッグストアでは、薬以外に日用品や雑貨、食品や野菜なども揃っている店舗まであります。
コンビニよりも品ぞろえがよく、薬や化粧品も買えるドラッグストアは、今やコンビニを追い抜く勢いです。
これらの理由でシニアがコンビニを利用するようになると、コンビニ側もシニアをターゲットとした商品販売を進めています。
コンビニのシニア向け商品とは?
コンビニのシニア向け商品やサービスには、どのようなものがあるのでしょう。
各有名コンビニの取り組みを調べてみました。
ローソンの取り組み
ローソン各店では、生鮮食品の充実や、日用品の品ぞろえを増やすことで、ミニスーパーのような形態を目指しています。
また、介護事業者と提携し、シニア向けの栄養機能食品やレトルト食品などに力を入れています。
セブン-イレブンの取り組み
セブン-イレブンでは、食事宅配サービス「セブンミール」というサービスに力を入れています。
食品以外の商品も含め、500円以上の購入で無料宅配をしています。
また、健康に配慮した総菜や食品なども充実させてきました。
ファミリーマートの取り組み
ファミリーマートでは、「おとなコンビニ」というコンセプトで木目調の落ち着いた内装の店舗を東京の代官山にオープンさせています。
コンビニとは思えない雰囲気の店内にそろっているのは、高齢者向けの商品が中心です。
また、宅配サービスの対応や、ドラッグストアとの協業で医薬品の取り扱いも始めています。
このようなサービス以外にも、コンビニ各社では、ダイエットを目指すシニア層や減塩・低カロリーをうたった食品の販売に力を入れています。
コンビニで買える健康的で美味しい商品ベスト5!
コンビニでは、健康に配慮する50代以上の年代に向けて、様々な食品を販売しています。
では、シニアにおすすめの美味しくて体にうれしい商品を、コンビニ別に紹介しましょう。
わかりやすいようにランキング形式にしていますが、美味しさには個人差がありますので、順位はあまり気にしないでくださいね。
価格はすべて税込みです。
ローソン
ローソンでは、糖質オフのさまざまな食品が揃っています。
年齢を重ねると、どうしても要らないお肉がついてくるものですが、美味しいものは食べたい、そんなときは糖質オフにこだわったローソン商品がおすすめです。
第5位:裏切りの一杯 焙煎胡麻のコク!冷やし担々麺 標準価格530円
ダイエット中でも無性に麺類が食べたくなることってありますよね。
そんな時におすすめなのが糖質40%オフ麺を使用した裏切りの一杯シリーズです。
第4位:国産もち麦入り枝豆と塩昆布おにぎり 標準価格130円
ロングセラーのおにぎりがもち麦の配合を見直して、リニューアルされました。
1個で食物繊維が約4.7gも摂れ、枝豆の食感も楽しいおにぎりです。
第3位:食べたいに応える!サラダチキンパン 標準価格150円
角切りチキンとゴーダチーズ配合のチーズクリームが配合され、黒胡椒がアクセントになった食べ応えある総菜パンながら。糖質は30%オフです。
もち麦のサラダチキンカレーパンもおすすめです。
第2位:鶏むね肉のスパイシーガーリック焼弁当 標準価格598円
もち麦入りご飯に、にんにく・生姜などで味付けをした鶏むね肉がメインのお弁当です。
たんぱく質を摂りながら、糖質も控えることもできます。
第1位:たんぱく質を摂ろう 蒸し鶏のサラダ 標準価格378円
蒸し鶏と野菜で健康的なサラダメニューになっています。
カロリーは少なく、たんぱく質はしっかりと摂れるベストな総菜です。
ランキング参照元:ローソン研究所「好きなものを食べながら、健康でいよう。注目商品を紹介!」ロールパン・おにぎり・お弁当・麺類にも「ナチュラルローソン印」が続々登場!2022年10月2日
セブン-イレブン
セブン-イレブンには「健康商品シリーズ」として、1日に必要な野菜摂取量の1/2以上を使用した商品やたんぱく質や食物繊維の量を訴求した商品に専用マークが表示されています。
特に食事のバランスに気を配っておきたいシニア世代にはおすすめのシリーズではないでしょうか
第5位:根菜たっぷり!10品目の生姜スープ 標準価格321円
もち麦や鶏肉、白菜、人参、ゴボウなど10品目の具材がたっぷり入ってレタス1個分の食物繊維が摂れる、食べ応え十分のスープです。
身体も温まり、脂肪解消にも効果的な生姜の風味が食欲をそそります。
第4位:お豆と大豆ミートのトマトスープ 標準価格321円
今話題の大豆ミートと豆が入ったトマト風味のスープです。
レタス3個分の食物繊維が摂れ、豆類の良質タンパク質もたっぷりなので、シニア世代にも優しいスープになっています。
第3位:もち麦もっちり!梅こんぶ 標準価格124円
レタス1個分の食物繊維が摂れるもち麦おにぎりシリーズでも、人気の梅こんぶ。
スープと一緒に食べれば、とても健康的な食事の完成です。
第2位:7プレミアム ひじき煮 標準価格128円
ひじきや豆などの具材が入ったひじき煮は、家で作るのが結構面倒な方も多くいらっしゃいます。
少しだけ食べたい時には、コンビニの総菜を利用した方が安上がりで便利ですね。
7プレミアムの副菜では、きんぴらごぼうも人気となっています。
第1位:糖質0gのサラダチキン 標準価格224円
サラダチキンブームの先駆けとなったセブン-イレブンのサラダチキンが糖質ゼロになりました。
鶏むね肉を使用したしっとりジューシーなサラダチキンには、ほぐしやバータイプ、魚バージョンなどバラエティーに富んでいます。
ランキング参照元:
セブン-イレブン「セブンプレミアム」セブンプレミアムのラインナップ2022年10月2日
Jouer「セブンイレブンのダイエットメニューおすすめ15選!ランチにぴったりの食品は?」便利で美味しいものが手軽に買えるコンビニ2022年10月2日
ファミリーマート
ファミリーマートでは、緩やかな糖質コントロール=ロカボシリーズやスーパー大麦使用のおにぎり、「おいしく減塩」「野菜たっぷり」をコンセプトにした弁当(予約制)の「スマートミール」などの商品があります。
第5位:スーパー大麦鮭わかめ 標準価格135円
スーパー大麦入りのご飯に鮭とわかめが混ぜ込まれたおにぎりです。
第4位:梅と蒸し鶏のとろーり豆腐 標準価格338円
とろーり食感の豆腐に蒸し鶏や梅などをトッピングして、国産大豆から作った豆乳をかけています。イソフラボンたっぷりで美肌にも効果が期待できる総菜です。
第3位:スマートミール 味わい御膳 標準価格850円
牛すき煮・赤魚のみりん漬け・煮物・野菜の天ぷら・きんぴらなどボリュームたっぷりながら、食塩控えめのお弁当です。
今日はしっかりと食べたいなという日や、特別な日の食事におすすめです。
第2位:ロカボシリーズチョコレート色々 標準価格108~268円
すべて糖質10g以下のロカボチョコなら、おやつに仕事の合間に食べても、大丈夫です。
いくつになっても甘いものは食べたいという方には、ピッタリのお菓子です。
第1位:15品目のビビンバ風サラダ 標準価格598円
大豆ミートのそぼろ炒めや玉子、ブロッコリーなど15品目の食材が使用されたサラダです。
添付のピリ辛コチュジャンソースが食欲をそそります。
ランキング参照元:
FamilyMart「生活を豊かにする商品・サービスの提供」高まる健康志向への対応2022年10月2日
FamilyMart「商品情報」2022年10月2日取得
※地域によっては価格が異なる場合がございます。※店舗、地域によりお取扱いのない場合がございます。※地域により予告なく販売終了になる場合があります。※各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
まとめ:コンビニはシニアのオアシスへ
シニア世代になると毎食自炊するのも大変です。
しかし、外食ばかりでは出費がかさんでしまう…そんなときに便利なコンビニは、これからもシニアにうれしいお店であり続けることでしょう。
最近では店舗スタッフにもシニア世代の方がいらっしゃり、お客として利用するときも、心なしか安心します。
これからのコンビニは、ただ買い物をするだけの場所ではなく、シニアのコミュニケーションの場ともなるのかもしれません。
気になる50~70代のお菓子事情はこちら「50~70代はどんなお菓子を食べている?お菓子を食べるベストな時間や量は?」をご覧ください。
他にもコラム「なごくら」では、「【60代70代要注意!!】転倒しやすいスポット8カ所と転ばないための対策」などをご紹介しています。ぜひご覧ください。