日本には、さまざまな団体や企業が制定したものを含めると、ほぼ毎日が何かしらの記念日で、ほとんど知られていない記念日も多くあります。
そんな中、最近少しずつメジャーになりつつあるのが、孫の日です。
孫の日とはいったいどんな日で、何をする日なのでしょうか。
今回は、孫の日が生まれた由来や過ごし方などについて、わかりやすく説明します。
孫の日とは?孫の日の由来
孫の日とは、日本百貨店協会が提唱し、1999年に日本記念日協会によって認定を受けた記念日です。
年々少子化が進み、百貨店の子ども関連商品の売り上げも減少する中、販売促進につながればという思いとともに「おじいちゃん・おばあちゃんと孫が素敵な時間を過ごせるように」という願いが込められています。
これからは、孫の日に百貨店で孫のプレゼントを買う祖父母の姿が増えるのかもしれません。
孫の日はいつ?
孫の日は、敬老の日の1ヶ月後にあたる10月の第3日曜日とされています。
記念日の1ヶ月後のアンサーソング的な記念日・・・と言えば、バレンタインデーとホワイトデーを思い出しませんか?
バレンタインデーは世界中にも見られますが、ホワイトデーは日本独特の記念日で、バレンタインデーのお返しの日として、企業が提唱した記念日です。
はじめの頃はあまり知られていませんでしたが、今や全国規模の記念日として認知され、大々的な商戦も行われるほどです。
敬老の日のお返しという意味もあって、制定された10月第3日曜日。
同じような成り立ちの孫の日も、これからどんどんと定着していくかもしれませんね。
実はいい孫の日もある!
孫の日の他に、日本郵便株式会社が制定した「いい孫の日」という記念日があります。
語呂合わせで、11(いい)05(まご)11月5日です。
日本郵便株式会社では、この日に合わせて、離れて暮らしている孫へメッセージを送る、ハガキのやりとりなどで連絡を取ることを勧めています。
核家族が一般的になり、孫と祖父母の関係性が希薄になってきた今、このように祖父母と孫との触れ合いの機会を増やすための記念日は、もっともっと増えるかもしれません。
【参考記事】日本経済新聞「孫と一緒でお得に 祖父母向け割引、行楽地などで」
孫の日にはなにをするの?
孫の日は、祖父母と孫が楽しく過ごす日で、何をしなければならないというルールはありませんが、孫との触れ合いの時間を作るためには、次のような過ごし方をおすすめします。
離れて暮らす孫に会いに行く
孫と別居している場合は、孫の顔を見に行ってみましょう。
特に小さな子供は、毎日成長し、昨日できなかったことが今日はできるようになっていたりするものです。
会うだけでエネルギーをもらえるくらい生命力のかたまりの孫を、抱きしめて、一緒に遊んであげましょう。
電話をする
距離的・時間的に会いに行くのが無理なら、ただ電話をするだけでも良いです。
小学校に上がった孫なら、おしゃべりも楽しくて、素敵な時間が過ごせるはず。
オンラインなら、顔を見ることもできますよ。
プレゼントを贈る
記念日と言えばプレゼント。
あと2ヶ月もすれば、クリスマスにお正月がやってくるのですから、高価なものでなくても大丈夫。
手作りが得意なら、孫のために作った手作りの服やお菓子、おもちゃなども良いでしょう。
絵本や物語などもおすすめです。
孫と一緒に外出・外食する
少し大きくなった孫なら、一緒にお出かけしたり、外食したりするのもおすすめです。
外出先は、孫の行きたいところを優先に、考えてあげてください。
もちろんあなたの体力にも見合ったところにしましょうね。
近年は、孫の日に開催されるイベントも多くなっています。
祖父母と孫が一緒なら入場無料になる遊園地や動物園のほか、祖父母と孫(親子も可)で子ども1名が無料になるスパ、飲料サービスのあるロープウェイなど、全国でさまざまなイベント・割引サービスが実施されています。
お近くのレジャースポットなどでも、孫の日イベントが予定されているのではないでしょうか。
一度チェックしてみてください。
記念写真を撮る
孫の日記念に少しおめかしをして、写真を撮るのも良いでしょう。
お気に入りの場所で撮影したり、フォトスタジオで撮影してもらったり・・・。
毎年撮影すれば、孫の成長が見られる楽しいアルバムが作れます。
一緒に料理を作る
孫と一緒に料理をしたり、お菓子を作ったりするのも楽しいです。
孫の年齢に応じたお手伝いをさせてあげながら、おしゃべりを楽しみ、出来上がった料理やお菓子を一緒に食べれば、とても素敵な時間が過ごせるのではないでしょうか。
一緒におもちゃを作る
手先の器用なじいじ・ばあばなら、孫と一緒におもちゃを作ってみるのも面白いのでは?
昔ながらの竹トンボやお手玉、折り紙や編み物も楽しそうです。
祖父母ならではの、素敵なおもちゃ作りの時間は、きっと孫の素敵な思い出になります。
年代別 孫との過ごし方とおすすめのプレゼント
孫の日の過ごし方は、孫の年齢によっても異なると思います。
ここからは、年代に応じたおすすめの過ごし方やプレゼントを紹介します。
乳幼児
孫がまだ赤ちゃんのうちは、外出や外食は難しいので、じいじやばあばがプレゼントをもって孫の顔を見に行くことが多いと思います。
プレゼントは、乳児に合ったおもちゃや両親が欲しがっている乳児用品などがおすすめです。
- 知育玩具
- 木のおもちゃ
- 音が出るおもちゃ
- 絵本
- 少し高価な洋服など
この時期は、孫へのプレゼントというより、場合によっては両親へのプレゼントとして考えても良いでしょう。
ですので、孫の育児用品としていくつあっても困らないオムツや離乳食などをセットにするのもおすすめです。
少し成長した、2,3歳の幼児なら、おしゃべりも増えてかわいい盛りです。
近くの公園や動物園、水族館など小さな子供でも楽しめそうな場所へのお出かけで素敵な思い出を作りましょう。
プレゼントをするなら、絵本やおもちゃなどがおすすめです。
おもちゃ売り場や書店で一緒に選んでも良いですが、まだ小さな子供の場合、おそらく簡単には選べません。
出来ればこちらで選んだものか、両親に尋ねてから買い求めた方が良いでしょう。
学童期(低学年)
小学校に入るころなら、じいじ・ばあばとのコミュニケーションもしっかりと取れるようになっています。
普段からよく会っていて、お互いに慣れているなら、遠距離の外出も可能です。
遠くにいる孫が祖父母の家へ招待して1泊程度のお泊りをするのも、孫にとってはちょっとした冒険気分で楽しんでくれるのではないでしょうか。
年齢的に体力に自信がない場合は、近くのイベントやレジャー施設へ遊びに行っても良いですね。
あまり会えない孫なら、ゆっくりと本を読んであげたり、昔遊びをしたりするのも、孫にとっては良い思い出になると思います。
孫との遊び方については、孫との遊び方12選をご紹介!遊びで気を付けるポイントとは?も参考にしてみてください。
学童期(高学年)
ひたすら可愛かった孫も、自我がはっきりしてそろそろ思春期に入るころです。
でもまだ甘えたい年齢なので、両親とは違う環境で、思いっきり甘えさせてあげましょう。
おそらく孫の欲しいものなど、想像つかなくなっているので、プレゼントをするなら直接孫に聞いた方が良いですね。
でもせっかくなら、あなたがおすすめの本を贈ってみては?
ゲームやコミックとは違った魅力のある本は、想像力・探求心・好奇心を育ててくれます。
一緒に書店へ行って、選んでみるのもおすすめです。
中学生以上
もうすっかり大きくなって、話すことも結構一人前になって来る孫。
ジェネレーションギャップも大きくて、孫とのコミュニケーションなどとても難しいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に離れて暮らしていると、ほとんど接点がないので、孫の好きなものも興味を持っているものもわかりません。
だからこそ、孫の日くらいは、連絡を取ったり、少しおしゃべりをしたりするのはいかがでしょう。
大きくなっても孫は孫、しばらく話しているうちに小さなころと変わらない部分が見えてくるのでは?
親には言えない悩みや、ちょっとした愚痴を聞いてあげるだけでもいいのです。
「じいじとばあばは、いつでも君の味方だよ」
ただそれだけを覚えていてくれれば・・・、孫はすくすく育ちます。
離れていても、一緒に暮らしていても、可愛くてかけがえのない孫。
孫が素直に成長するには、両親だけでなく、祖父母のバックアップも大切です。
まとめ:孫の日は、孫に巡り会えたことを感謝する日
ここまで孫の日の由来と過ごし方について紹介してきました。
孫との楽しい思い出を作るきっかけとなる孫の日は、祖父母と孫お互いに大切な記念日。
しかし、本当は、敬老の日や孫の日が特別な日になるより、孫にとって祖父母は、いつも連絡を取り、甘えられる存在でいたいものです。
可愛い孫に出会えたこと、可愛い孫が元気に育っていることに感謝して、ぜひ素敵な孫の日を過ごしてください。