孫が来るのは嬉しい反面、辛いと感じる方もいます。
実際、孫疲れと呼ばれる言葉があるように、孫が来るのは良いことでも、実際来ると疲れることも少なくありません。
そんな孫疲れについて、今回は原因と対策を紹介し、まだ孫が来ていない方の孫疲れの予防策についても解説していきましょう。
孫疲れの原因と対策
孫が来たことで可愛いと思う反面、孫疲れを感じる方多くいます。
ここでは、孫疲れの原因とは何かを改めて分類し、それらの対策について解説します。
その前に孫疲れとはそもそも何なのかについてみていきましょう。
孫疲れとはそもそも何か?
孫疲れとは、肉体的、精神的、そして経済的に孫が来たことで負担に感じ、疲れにつながるものです。
具体的に挙げていくと次のようなものがあります。
- 食事の用意
- 出費の多さ
- お泊り
- 片付け
- 遊び相手
主なものだけでも上にみられるような5つの原因が挙げられます。
具体的にはどんなものなのか、解説していきましょう。
食事の用意が孫疲れ
食事の用意が原因で孫疲れするケースも多くあります。
孫の好み、アレルギー、食事のカットの仕方といったものを考慮しなければいけません。
孫の好みは、単にハンバーグでなく特定のメーカーのレトルトハンバーグでないと食べないというケースすらあります。
また、自分の子どもが好きだった玉子焼き、ナポリタンスパゲティといったものを当時の勢いのままに作ってしまうと、孫は手を伸ばさず、お菓子を食べ始めるでしょう。
アレルギーも問題です。
昔もアレルギーを持った子がいましたが、近年は更に増えている印象があります。
自分の孫が意外なものでアレルギーを持っているといったことも多く、普段見ない原材料の部分までチェックして食事を用意することも少なくありません。
食事のカットも孫疲れの原因になります。
いつものようにゴロゴロとした野菜のカットをしようものなら、決して口にしないでしょう。
普段切らないような小さなサイズにカットし、場合によってはタコさんウィンナーのように飾り切りが必要な場合さえあります。
このような食事の用意は、祖父母側からすれば大きなストレスです。
献立をなやんだり、アレルギーを出させなかったりといったことは大きな疲れの原因となるでしょう。
食事の問題に対しては、電話やメール、LINEなどを使って孫の好物や元気になる食べ物、アレルギー、切り方について聞いておくことで対策が立てられます。
出費が多くて孫疲れ
出費が多いという経済的な負担も孫疲れの原因になります。
ゲームコーナーへの付き添い、小遣いの用意、外食、孫が来たことで出ていくお金はどんどん増えていきます。
例え少額であっても、繰り返しあればそれなりの金額になるでしょう。
また、小遣いに関しては徐々に高額なものになっていくので、それも孫疲れの原因になります。
こちらも年金受給者の身であり、決して豊かとはいえないからです。
この経済的な負担の対策としては、積立や教育の場として活かすことが挙げられます。
少額といっても、それなりの金額になるので、旅行の積み立てのように孫のための積み立てを行いましょう。
あらかじめ予算を組んでおき、その予算内で孫の面倒を見れば、ある程度割り切って使えます。
次に教育の場として活かす手もあります。
お金を渡したら、ありがとうと必ず言わせるようにしたり、実際に数百円程度渡して、このお金だけで遊びなさい、買い物をしなさいと伝えます。
お金の使い方を学ばせる場にしましょう。
お金がないから来させるな、お金がないからお小遣いはまた今度など、お金がないと連呼したり、孫が分かるくらいケチに接すると、孫に悪い印象を与えます。
割り切ってお金を使うようにし、準備をしたり、何かしらの活用をしたりして対策としましょう。
お泊りが原因で孫疲れ
長期休暇を利用して祖父母の家にお泊りといったケースも少なくありません。
子どももいい機会だからと孫だけおいて泊まらせようとすることも珍しくないでしょう。
たしかに何泊でも大丈夫という方もいますが、全員が全員、そういった方々ではありません。
いくら孫とはいえ、普段生活を共にしていないのに一緒に生活をするのは、孫疲れの原因です。
帰ったあとは生活リズムがもどるまで大変という方もいます。
孫のお泊りの対策としては、あらかじめ何泊まで大丈夫というように伝えておきましょう。
また、すぐに親と連絡できるように約束をしておくことで、何かあった時の対処法を聞けるようにします。
子どもの時のように接すれば問題ないと考える方もいますが、孫は別の家の子どもも同じです。 無理のない範囲で預かるか、片親だけでも泊まらせてしまうのも対策として有効です。
片付けが原因で孫疲れ
孫はとにかく散らかします。
また、普段使わないようなものを出したりと、こちらも散らかす原因になることも多くあります。
このように散らかった家を孫が帰った後に片付けるのは相当な労働です。
これが原因で孫疲れがどっと出て、疲れ切ってしまうことも多いのではないでしょうか。
対策としては、片付けに子どもや親も参加させることです。
そもそも親が散らかしたまま帰るのはマナー違反ですから、いくら子どもとはいえ、きちんと片付けに参加させるようにしましょう。
孫を引き取りに来て、いきなり片付けろと言えば波風が立ちますから、孫を預かる前にしっかり約束させておくことが大切です。
いくら子どもでも頭ごなしに親から片付けろといわれれば、関係も希薄になるリスクがあります。
事前に片付けをするように約束を取り付けることが重要です。
預かる当日でも構いませんので、伝えておきましょう。
また、抵抗がなければ孫を預かる際にLINEやメールなど形を残しておくことが大切です。
それと、自分たちの身の回りのものが捨てられないように分担も決めてしまう手もあります(孫が寝ていた部屋など)。
孫の遊びについていけない
遊び相手をするのがすごく疲れる、あちこち体中が痛くなり非常につらい、次の日は寝込んでしまうといったことが多く聞かれます。
孫疲れの一番の原因といっても良いでしょう。
このような場合の対策としては、配偶者がいれば分担する、科学館のような室内施設へ連れていく、プロに丸投げするといった手があります。
もし、夫または妻がいれば、分担しましょう。
ままごとなら妻、公園へ遊びに行くなら夫といったように分担することで疲労も半減します。
また、科学館などの室内施設であれば、遠くに行ってしまうこともなく、施設内の遊び場で遊んでくれるはずです。
さらに抵抗がなければ、スキー教室、自然教室、実験教室などに参加させてプロに相手をしてもらう手もあります。
孫との遊び方についてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
孫との遊び方12選をご紹介!遊びで気を付けるポイントとは?
孫疲れしないうちに知っておきたい予防の対策
孫疲れをする前に予防策を取ることも重要です。
それは、短時間から預かる、様子をこまめに聞いておく、用意してほしいものを伝えるといった3つの手段が有効です。
まず、いきなりお泊りからスタートするのではなく短い時間から預かるようにしましょう。
子どもが帰省した時に、1~2時間孫を預かって様子を見ます。
そうして慣れたころに半日、一泊といったように少しずつ預かる時間を伸ばしていくのです。
こちらも慣れておくことで、いきなり孫を丸投げされて孫疲れすることが相当減ります。
次に様子をこまめに聞いておきましょう。
最近孫の様子はどうだ、と聞いておくことで何となく孫の趣向や動きの激しさ、好みなどが分かってきます。
情報をあらかじめ把握しておくことで、孫を預かっても疲労の仕方が違います。
最後に用意してほしいものをあらかじめ言っておきましょう。
例えば、小さな孫であればおむつやミルク、予備の着替え、食べ慣れた離乳食や幼児食のストック、おやつ、さらにはおもちゃを用意してもらいます。
持っていくものの内容がお互い把握できていればスムーズに孫を受け入れられるでしょう。
まとめ
孫疲れをして、せっかく孫が来たのに帰ってくれてよかったと思ってしまうことも少なくありません。
孫がこちらに来るのは、だんだん少なくなるため、少しでも楽しい思いをこちらもしたいものです。
今回紹介した原因をあらかじめ知って、その対策をすることでそういった楽しい思いを、よりしやすくなることでしょう。
もちろん、多少の疲れもありますが、あらかじめ予防することで、かなり改善が期待できます。
まずは、連絡を取って孫の様子を聞くことから始めてみるのがおすすめです。
孫疲れの対策は、この連絡の取り合いから始まります。
孫と楽しむためにまずは、行動してみましょう。
他にもお孫さんを預かった時に役立つ、楽しく安全に孫を預かる注意点を詳しくまとめた記事もありますので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
【徹底解説!】孫の送り迎えをする際の注意点7選!要点ポイントは?
他にもコラム「なごくら」では、「【60代70代要注意!!】転倒しやすいスポット8カ所と転ばないための対策」などをご紹介しています。ぜひご覧ください。